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2020年東京オリンピック開催に向けて浮き彫りになりつつある『館内物流』の課題とは?

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2016年リオオリンピックが閉会し、ただいまリオパラリンピックの真っ最中です。

両腕がないエジプトのイブラヒム・ハマト選手は、ボールを右足の指に挟んで空中に放り上げ、
頭を激しく振りながら口にくわえたラケットでサーブするという独特のプレーで世界中を驚かせました。

いくつもの試練や障害を乗り越え、前を向いて私達では想像も出来ない方法で世界中を沸かせるパラリンピックの選手達を見ていると、
「どんな環境も状態も言い訳にはならない」というビジネスに通じる胆力と精神力を学ぶことが出来ます。

そして、いよいよ2020年東京オリンピックが開催されます。今回は東京オリンピック開催と物流について考えてみたいと思います。

帝国データバンクが企業に行った調査結果によると、物流関連では、「リオ五輪は時差の影響であまり関心度が上がらないように思われるが、東京五輪は2002年サッカーW杯と同様に、物流において国内需要の大幅増を見込めると予想している」
などの声が上がっており、東京五輪で「プラスの影響がある」と回答した割合は、業界別では運輸・倉庫部門が36.7%と金融業、サービス業に次いで上位に位置しています。

新競技場の建設やインフラ整備などの動きが活発化しており、これに関連し様々な物が都市に運ばれるというわけです。

会場周辺の物流や周辺交通の整備を行う「都市物流」ばかりに目が向く中、密かに課題が浮き彫りになりつつあるのが「館内物流」です。

館内物流とは、建物内の複数の店舗に荷物を集荷・配送を行うことです。
高層ビルのような施設の場合では、「縦持ち」とも呼ばれます。

この館内物流を整備する場合、施設が建設された後に行うことは困難な為、
施設の建設段階から物流ノウハウを用いて考慮を行うことが必要になります。

様々な課題が想定されますが、今回は下記の2つの課題について考察します。

1)施設の荷受け場の課題

2)施設の運営管理上の課題

 

1)施設の荷受け場の課題

日本の施設では、ビルの荷物を受ける入り口が2メートルから3メールルまで様々です。
しかし、トラックの規格は2トン車で3メートルです。また4トン車になると3.5メートル
ですから、4トン車が荷物を降ろす為に十分な入口を保有している施設は非常に少なく、
2トン車ですら満足に荷降ろしが出来ない施設が沢山あるということです。

せめてこれから建築される競技場や選手村周辺の施設にはトラックが荷物を降ろす為の
荷受け場の設計を十分に考慮してほしいものです。

そうでなければ荷物を運ぶ側の物流業界にとっては頭の痛い問題になることは必須でしょう。

 

2)施設の運営管理上の課題

大型の施設であれば、館内に沢山のテナントが入居しています。そうしたテナントには
沢山の商品や荷物が運び込まれる為、指定の日時に的確に運ぶ為には館内の物流コントロール
がとても重要になります。
しかし、通常は館内の管理はビルの管理会社などが行うわけですから、こうしたコントロール
を行うノウハウがありません。

結果として館内を物流会社の人が探し回ったり、荷受け場にトラックが滞留したり、荷物がテナント
に届かず館内で迷子になったりと、様々な問題が発生します。

物流の専門家を各施設に配置することは困難かと思いますが、大会期間中に外国人が大挙すると
予想される地区の重要施設については、こうした館内物流をコントロールするマニュアルを作成し、
館内物流に関する教育を今の段階から行っていく必要があるのではないかと考えます。

リオオリンピックでは施設の建設品質に様々な問題があり、開催前から話題になっていました。
さすがに日本の建築・建設技術でそのようなことはないと思いますが、

4年後に控えた東京オリンピック・パラリンピックに向けて“館内物流が最適化された施設開発”については、
まだまだ考慮すべきことが山積みではないでしょうか。