» 将来に向けた効果的なロジスティクス・マネジメントを推進しよう ~在庫管理マネジメント編~(7)

バーコードの在庫管理システムならインターストック

フリーダイヤル0120125308

ttl_column

将来に向けた効果的なロジスティクス・マネジメントを推進しよう ~在庫管理マネジメント編~(7)

mailmaga94

 

今や荷主は必要な車両の確保を運送会社にお願いする立場に変わりました。
誰もが想像していた以上に安定輸送の為の車両の確保が難しくなっています。

運送会社が荷主への不満を公言するようになり、運送市場は完全に買い手市場
から売り手市場に一変しました。

このトレンドはもう当分変わらないでしょう。

運送会社もドライバー確保に躍起です。
運賃を値上げしても、その分ドライバーの待遇面に充当しなければ、ドライバー
に逃げられてしまいます。売り手市場とはいえ、利益確保は以前より厳しくなっています。

運送会社からすれば、ドライバーの獲得については完全に買い手側になり、
逆の立場に追い込まれています。

労働条件や、待遇面で他社より好条件を提示できなければ、いくら本業が売り手
市場とはいえ、仕事を受注することが出来ません。

当然今後更なる運賃の値上げ交渉も生まれてくるでしょう。
しかしこのデフレ状況下で、荷主側としてはこれ以上の運賃の値上げは死活問題です。

今後は荷主側と運送会社側が手を取り合い、この課題について協力体制のもとで、
解決に動かなければ、お互いがお互いの首を苦しめることになります。

お互い困っている部分を相手に求めるだけでは真のパートナーシップとは呼べません。

互いの強みで互いの弱い部分を補い、荷主同士、荷主と運送会社、運送会社同士の
共に創り上げる真のパートナーシップが必要に迫られていると強く感じます。

 

***拠点設計の主な目的***

 

企業のロジスティクスを語る上で、2大コストとされるのが、「物流コスト」と「在庫コスト」です。
この2大コストをロジスティクス・マネジメントの観点で考察する7回目です。

在庫マネジメント編は今回で最後になります。
在庫圧縮の為の拠点設計について考察を進めたいと思います。

拠点設計とは、企業における在庫戦略を決める重要な要素であることはもちろんですが、
事業戦略そのものを左右する非常に重要な設計となります。

拠点設計の主な目的は下記の3点です。

1.在庫最適化

2.物流コスト削減

3.リードタイム短縮による顧客サービスの向上

 

***顧客ファーストで設計する***

 

拠点設計を進めていく上で、最も留意しておかなければならないことがあります。
それは、自社の都合を最優先させるのではなく、あくまで顧客の都合を最優先させる
ということです。

このことを忘れて、自社の物流コストや在庫管理コスト削減だけを目的に実施された
拠点改革はことごとく失敗に終わっています。

拠点を改革することで、「顧客に何を付加価値として提供することができるか?」
そこにフォーカスして設計を進めることが大切です。

先日メルマガをご覧いただいたお客様から「”物流”と”ロジスティクス”とは違うんですか?」
といった質問を頂戴しました。

”物流”とは手段や機能のことです。
対して”ロジスティクス”とは概念や仕組みのことをさします。

SCMとの違いに悩む方もいるかも分かりませんが、SCMは企業間での情報可視化や
共有化のことをいいます。

階層で表現すると、SCMがもっとも大きな括りで、その下にロジスティクスがあり、
さらに下位層に物流があるといったイメージでしょうか。

物流が戦術であれば、ロジスティクスが戦略であると理解すれば分かり易いでしょうか。

少し話しがそれましたが、ロジスティクスを検討する上でのこの拠点設計は重要で、
簡単に変更が出来なことからも頭の痛い課題でもあります。

では在庫拠点は多い方が良いのでしょうか?それとも少なく集約する方が良いのでしょうか?

 

***自社のサービスレベルを決定し、それに合わせて拠点を設計する***

 

在庫拠点が多くなると、顧客への納品リードタイムは短縮される為、サービスレベルは向上
しますが、在庫数量や在庫金額は増加します。

これは各拠点での安全在庫数が増える為です。

cpmjhgokfdamcion

逆に在庫拠点を集約すれば、在庫管理はシンプルになり、在庫量も削減されますが、
納品リードタイムは長くなってしまいます。

仮に全国の顧客に3時間以内で納品をすると決定すれば、各都道府県に在庫拠点が
必要になります。全国に翌日のAM着で提供するのであれば、北海道、関東、関西、九州の
4拠点が必要になるでしょう。

このように対応するサービスレベル(リードタイム)が高いほど、在庫拠点は増えていくことに
なるのです。

まず、自社のサービスレベルを決定し、それに合わせて在庫拠点を設計するのです。

ebofebcmneifhipc

仮に通販会社の売上が2億~5億を超えてくると関東圏に物流拠点を構えると良いでしょう。
さらに10億~20億になってくると、今度は関西圏に拠点を分散させることを検討しましょう。

ただしこの場合、輸送距離が短くなることで安くなる宅配コストと、拠点の分散によって増加する
コストのトレードオフをしっかりと分析する必要があります。1拠点時の在庫量を増やさずに2拠点
に分散すると、品切れ率は約3割近く跳ね上がります。

1拠点の時と同じ品切れ率をキープするには、在庫量を25%程度積み上げる必要があります。
拠点を分散することで管理費も増加するので、それらのコスト増を運送料金の削減で吸収できるの
であれば、リードタイムの短縮でサービスレベルが上がるため、拠点を分散した方が有利となります。

次回は物流コストマネジメントについてご紹介します。

無料メルマガ登録