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将来に向けた効果的なロジスティクス・マネジメントを推進しよう ~物流コストマネジメント編~(5)

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EDLP(Every Day, Low Price)のキャッチフレーズでも有名な、米小売業最大手のウォルマート・ストアーズがインターネット販売の事業拡大に力を入れています。

ウォルマートはその巨大な規模を活かした薄利多売の販売戦略、郊外に多数出展するドミナント戦略とそれを支えるサプライ
チェーンマネジメントで世界最大の小売業となりました。

2015年から2年間のインターネット販売事業への投資額は2千億円を超え、シリコンバレーにある配車仲介大手の米ウーバーテクノロジーズやリフトの米配車サービス大手2社とも提携し、「店」と生鮮品の「鮮度」という小売店最大手の資産を活かした独自のインターネット販売事業に特化したサプライチェーンを構築中です。

ネットから注文を受け付け、ウーバーやリフトのハイヤーを呼んで、運転手に商品を届けさせて顧客はその配達料(約7~10ドル)をウォルマートに支払うといった仕組みです。

同社が5月18日に発表した2017年2~4月期決算は、売上高が前年同期比1%増の1175億4200万ドル(約13兆500億円)、純利益は1%減の30億3900万ドルと増収減益となりました。

インターネット販売事業の販売額は63%増と大きく伸びており、同社は成長の大半は買収による伸びでなく、既存事業の運営改善に
よるものだと強調しています。(5月19日 日経新聞より)

またインターネット販売事業の拡大に合わせて最新のテクノロジーを駆使した、物流オペレーションの革新にも力を入れています。

同社の物流センターではコンピューターを載せた小型無人機(ドローン)が在庫管理を行っています。

品切れや置き間違いなどの在庫情報をドローンがチェックし、集積したデータを分析します。これまでのような人海戦術による在庫情報の収集だと、全ての商品を見て回るだけで1ヶ月はかかるほどの広さと商品点数です。この作業を無人化出来れば大幅なコスト削減が可能になるでしょう。

リアル店舗を構える小売店の弱点はネット販売やネットを活用した顧客体験の向上だと言われています。
世界最大の小売業であるウォルマートもこの点においては同様でした。

しかし、ITと最先端テクノロジーの積極的な活用によりそれを強みに変えることを最重要戦略として打ち出しています。

生鮮品のネット販売は店にある鮮度の高い商品をその場で詰めて配達できます。また顧客の近くに店舗を構えているため、すぐに配達
も可能です。こうした点においては、Amazonや楽天などのネット販売業者に比べると圧倒的に有利なのです。

国内の小売企業にも、これまでの「店舗」ビジネスで積み上げた資産を活かし、ネットを利用した独自の販売と配送を構築することが求
められます。

 

*** ロジスティクス評価指標(KPI)を活用しよう ***

 

企業のロジスティクスを語る上で、2大コストとされるのが、「物流コスト」と「在庫コスト」です。
この2大コストをロジスティクス・マネジメントの観点で考察します。

物流コストを「見える化」することの重要性については、これまでの回で述べたとおりです。
しかし物流コストを「見える化」することが目的ではありませんので、数字を使ってどのように管理し、物流コストを削減していくかといった
マネジメントの部分が重要になります。

そうした活動において有効なのが「ロジスティクス評価指標(KPI)」です。
自社の物流活動を評価する為の指標を持つということです。

 

*** ロジスティクス評価指標(KPI)導入の利点 ***

 

ロジスティクス評価指標を設定し、管理することで以下のような利点を得ることが出来ます。

1.自社の物流パフォーマンスを把握することが可能となる。

2.業界内でのベンチマークが可能となる。

3.業績評価に利用出来る。

4.適切な意思決定が可能となる。

5.結果ではなく原因を把握することが可能となる。

6.個別管理ではなく、総合的な管理が可能となる。

 

*** ロジスティクス評価指標(KPI)導入の注意点 ***

 

また指標を設定する上での注意点は下記の3点です。

1.指標の項目数は多すぎず、少なすぎず(10ヶ~15ヶ程度を推奨)

2.経営戦略との一貫性を保つ

3.各KPIがどのような結果をもたらすのかを明確にする

はりきり過ぎて項目数を20ヶも30ヶも作成されている事例を見たことがありますが、これだとデータの収集や整理が大変ですし、
逆に直観的な理解の妨げになってしまいかねません。

これまで全く作成されていないのであれば、まずは3ヶ~5ヶくらいでスタートし、徐々に増やして最終的に10ヶ~15ヶ位で運用され
ることをお勧めいたします。

またロジスティクス戦略は経営戦略と一貫性が保たれていなければ、効果を発揮しません。自社の経営戦略をもとに、外部環境、
内部環境を加味してロジスティクス戦略を策定し、その戦略の実行具合をチェックする為のKPIを設定しましょう。

最後3つめの注意点として、そのKPIがもたらす結果について明確にし社内で共有することです。その指標値がマイナス1になれば、
それはどういう結果を意味するのかを明確にしましょう。そうでなければただの数字ゲームとなってしまい効果がありません。

日本ロジスティクスシステム協会が作成している「物流事業者におけるKPI導入の手引き」が大変役に立ちますので、是非ご活用下さい。
http://www.logistics.or.jp/jils_news/2015/08/kpi.html

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