様々な現場で活躍するバーコードの話➀|オープンソースの倉庫管理システム(WMS)【インターストック】

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様々な現場で活躍するバーコードの話①

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今回は、オンザリンクスが得意とする分野の1つ、
バーコードについてお話したいと思います。
梅雨明けも発表され、これから本格的な夏がやってきます。
この季節、ついつい手を出してしまうのが「ガリガリ君」。
毎回違うフレーバーで涼を取っています。
レジで店員さんがバーコードを「ピッ!」と読み取って精算してくれます。
小売店をはじめ、レジがあるほとんどの所にはPOS(Point Of Sale /販売時点情報管理)システムが導入されています。
利用者にとって、今やバーコード精算が当たり前で、むしろ手打ちレジを見ること自体珍しくなっています。
手打ちの場合でも、価格を直打ちするのではなく、あらかじめレジのキーに商品が登録されており、キーを押すだけで商品名、価格が表示されるタイプが大半を占めているようです。
バーコードの誕生は1948年、興味のある方は、第一回「バーコードの歴史について」をご覧ください。

それでは、バーコードがどのように活用されているかご紹介します。

◆入荷
大手コンビニエンスストアを例にすると、バーコードはまず、商品の入荷に使われます。
定期便で運ばれてくる商品を店員さんは入荷の都度、入ってきた商品を数え、商品のバーコードを読み取り、数量を入力します。
この作業を行うだけで、発注データと実際の商品を突き合わせ、発注した通りの数量通りなのか、過不足があるのかが即時に判断できます。
数量が合えば次の商品へ、数量が違った場合は入力間違い・出荷ミス・その他の理由(次便分が先行入荷したなど)をその場で確認して商品を陳列していきます。

◆精算
陳列された商品を利用客がレジで精算、その時も価格を表示するだけでなく、期間限定のセール値引(おにぎり100円セールなど)、賞味期限切れ、ポイント加算額(特別ポイント含む)などの判断も「ピッ!」と読み込んだ時点で行われています。
さらに、ポイントカードや電子マネーの提示でポイント付与や電子マネー精算、電子マネー特典(5個買ったら1個サービスなど)の判断も精算する過程で行われているのです。

◆廃棄
食品には賞味期限が設定されており、基本的には賞味期限の切れる前に店員さんが、商品を確認しバーコードを読み取って廃棄処理を行います。
ここでももちろん、廃棄対象外のバーコードを読み取るとエラーになり、廃棄処理は行えません。
処理もれの商品を利用客がレジで精算しようとしても、レジで賞味期限切れが判定され、販売できない仕組みになっています。
皆さんの中にもこんな経験をされた方がいると思います…
筆者も初めて経験した時には、ここまで厳重に管理されているのかと衝撃を受けたのを記憶しています。

◆返品(返本)
メーカーさんへの返品は基本的にはなく、週刊誌などの書籍については出版業界独自の「返本」という一定期間経過した書籍を出版会社に返すことができる仕組みがあり、基本的に毎日返本の処理をバーコードを読み取って行います。

◆棚卸
24時間営業のコンビニエンスストアは、いつどこで何が売れるか予測も難しいですが、棚卸は必須です
定期的に決められた担当エリアの在庫をハンディで採取し、理論在庫と照合します。
採取中に売れた商品については、採取時間と精算時間から在庫調整が行われます。
徹底した在庫管理で、適正な理論在庫を持つことで、日々の発注業務がスムーズに行えるのです。

◆発注
欠品、もしくは在庫切れになりそうな商品は発注を行います。
この際この先の天気予報や昨年実績など、様々な情報を元に発注を行うため、発注は首から掛けるタイプの大画面タブレット端末で行います。
小売店などは、上記とほぼ同じ流れでハンディ、バーコードが活用されています。
小売店の特徴としては、値引きシール発行、表示プライスの一括変更、精算時の購入商品から次回購入時のクーポン発行など、サービス面でもバーコードが活用されています。

日頃見慣れている作業ですが、文章にしてみるとバーコードは意外に活躍していると思いませんか。
次回は物流の現場で活躍するバーコードについてご紹介する予定です。