『アパレル物流の特徴』~第三回 管理形態をバーコード管理からRFID管理へ~|オープンソースの倉庫管理システム(WMS)【インターストック】

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『アパレル物流の特徴』~第三回 管理形態をバーコード管理からRFID管理へ~

『アパレル物流の特徴』~第三回 管理形態をバーコード管理からRFID管理へ~

皆様こんにちは。また前回の更新から多少日が経ってしまいました。
この記事を書くようになってからよくアパレル関係のネタがないか休日いろんな店舗に顔を出しているコニーです。

私もアパレル業界から身を引きはや数年の歳月が経過しました。
当時を思い出しながら現在のアパレル業界の特徴の話をしたいと思います。

当時からアイテムにはバーコードはついており、システムを活用していましたが多くの問題がありました。
実際に私が経験した問題を少しご紹介します。
まず【複数アイテム同一梱包】です。
配送コストを極力カットするためには仕方ないことですが当時からとても大変でした。
入荷時に複数のアイテムが梱包されているので納品書と1品1品をハンディターミナルで検品を行う作業に追われ特にフェアーやセール時期には膨大な箱数を目の当たりにし逃げ出したい思いました(笑)
私以外にも同じ経験をした方がいるのではないでしょうか?

次にある問題は【盗難】です。
大変悲しいことですが、この業界にかぎらず多数の業界が頭を抱える大きな問題です。
そんな問題を改善するために最近徐々に【RFID管理】が活用され始めています。このRFIDも以前から存在はしていましたが当時は運用に落とすには結構大変でした。

さて、ここから本題であるバーコード管理からRFID管理への移行についてお話をしたいと思います。

■RFIDとは?■

〖radio frequency identification〗
ICと小型アンテナが組み込まれたタグやカード状の媒体から,電波を介して情報を読み取る非接触型の自動認識技術。
複数の媒体の情報を一括で読み取ることや、内蔵されたICへの新たな書き込みが可能で、情報を消去して媒体を再利用することもできる。
※出典 三省堂

【アパレル業界で活かせるメリット】

簡単にRFIDのメリットの説明をします。
1.複数アイテム同一梱包もバーコードとちがい一括で読み取りができるため、受入検品作業の効率化が図れます。

2.店舗の入り口や出口にRFID対応のゲートを設けることで盗難防止システムとして利用可能です。

3.棚卸作業も一つ一つバーコードをハンディターミナルでスキャンする必要がなくなる為、大幅に作業時間を短縮することが可能です。
  (実際に棚卸作業時間は10分の1になった事例もあります。)

以前よりアパレル業界での利用は前向きに検討されていたのですが、バーコードに対しICタグの価格が高価で、
なかなか導入は進みませんでした。

しかし、今日ではICタグの価格も下がり始め多くの大手アパレルメーカ様で採用され大きな効果が期待されています。。
(※弊社メルマガ参照 https://www.inter-stock.net/column/no53/)

今後アパレル業界ではRFIDの普及は益々進んでいくとと考えられます。

最後に、システムでの効率化はもちろん重要ですが、最終的に運用や管理をするのは「人」です。
アパレル業界でも、アイテムの差別化・システムの差別化だけでは生き残れない時代になっています。
システム効率化と店舗スタッフの接客レベル向上がこの業界で生き残る為に必要なのではないでしょうか。

著者:コニー
アパレルブランドで培った経験を活かし、 アパレル物流について日々勉強中。