» 効果性の高い倉庫管理システム構築の手引き -第2回-

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物流業界トピックス

効果性の高い倉庫管理システム構築の手引き -第2回-

効果性の高い倉庫管理システム構築の手引き -第1回-

■倉庫管理システム(WMS)の導入ステップ

前回は倉庫管理システム(WMS)についての歴史と主な機能についてご紹介しました。
今回からはいよいよ具体的に倉庫管理システム(WMS)を導入する為の具体的なステップに入っていきたいと思います。

倉庫管理システム(WMS)に限らずですが、少なからず企業がソフトウェアパッケージの導入に失敗しています。
パッケージが動かないという事例はもちろんですが、パッケージの導入が原因
で業務に深刻な影響を与えているケースも少なくないと聞きます。

逆に成功例はどうでしょうか。
そもそもソフトウェアパッケージの導入に成功したといえる明確な基準はありません。
単にパッケージが問題なく動いただけで、成功としているケースも多いと思います。
導入する企業側とシステムを提供するパッケージベンダー側でもそれぞれ成功の基準が異なります。

例えばパッケージベンダー側としては、企業に導入したパッケージが一通り問題なく動作していれば、多くの場合成功事例とします。
しかし導入する企業側からすると、従来より手間が増えた、導入して数年が経過して問題なく動いてはいるが、
費用対効果が表れていないなど、決して成功として捉えていない場合も多くあります。

システムを導入する企業側とシステムを提供する側で予めゴールが明確に共有されていないことに、多くの失敗があると思えてきます。
従来の導入ステップでは、「機能」を中心に要求を固め、パッケージを選定し、必要であればカスタマイズを行う為、ソフトウェア技術者を雇って開発を行います。(図1)

図1一般的なWMSの構築

ヒアリングによる現状把握から、業務フローを作成し、要件定義後、設計、開発と進んでいくのが一般的です。
倉庫管理システム(WMS)におけるIT利用は未だに作業の「合理化と標準化」に焦点がとどまってしまっています。
1960年代のパンチカードシステムの時代から利用するツールやハードウェアの能力は大きく変わってきましたが、利用方法は進歩がないのが実状です。

ITを「道具」として利用するのではなく、企業間競争の「武器」として利用する為には、
組織のあらゆる立場や部門を超えた意思疎通という意味のコミュニケーションの為に利用されるべきです。

過去の情報をデータベースに保存して扱うだけではなく、未来を創る為にITを利用できるとすれば、
またそれをシステム導入の成功と定義付けるとすれば、図1で示したようなステップでは十分でないことが明らかになってきます。

■組織の意志疎通を支援する倉庫管理システム(WMS)の導入ステップ

それでは、組織の意志疎通を支援し、企業間競争の「武器」となりうる倉庫管理システム(WMS)を構築する為には
どのようなステップで進める必要があるのでしょうか。

新たな具体的アプローチとして、図2をご参照下さい。

図2組織の意思疎通を支援するWMSの構築

まず始めに前提条件をしっかりと整理する必要があります。
KJ法などを用いて課題や要件を抽出し、業務改革案作成の為の骨子とします。

続いて重要になるのが「業務改革案作成」です。従来のやり方をそのままシステムの機能に当てはめ、
作業を合理化するだけでは、ITは単なる道具にしかなりません。

ITには世界を瞬く間に変えるとてつもない可能性があります。物流責任者が会社の利益に計画的に貢献する、
経営者が物流情報をもとに事業の方向性を決定する。

そのような組織のコミュニケーションとなるシステムを構築する為に、従来のやり方を根底から覆すような業務改革案の作成が非常に重要になります。

業務改革案が作成されたら、次は業務を新しいやり方に移行する為の移行計画を作成します。
旧システムのデータを新システムにどのように活用するか、既存の基幹システムとの連携をどのように構築するのか等です。
旧システムから新システムへの移行、既存システムとの連携、やり方が変わる業務の移行計画、この辺りを入念にチェックし、
事前に計画を作成しておくことで、システム導入時の予算や納期の狂いが少なくなり、スムーズな倉庫管理システム(WMS)の導入が可能になります。

移行計画が作成出来たら、QC工程管理表を作成します。
QC工程管理表では倉庫内の工程毎の詳細な管理特性や管理方法を記載します。
さらに移行計画とQC工程管理表を元にテストのシナリオを作成していきます。

ITは情報を取り扱う為の手段です。機能ベースで設計を行うのではなく、モノとコトの事実を捉えたデータ設計を行います。

最後にテスト導入時には、導入企業に頻繁に出入りして、企業とよく話をしながら進めて行きます。
テストを一緒に進めることで、使う側はシステムに詳しくなり、開発側は業務により詳しくなります。
また最後の追い込みを共に長い時間過ごすことで、お互いの信頼関係が構築されます。

情報活用を前提として業務改革を練り、データ構造に基づいて構造化された倉庫管理システム(WMS)が企業の成長に合わせ、
柔軟に拡張され、進化していくことで、ITが真のパワーを発揮することが出来るのです。

 

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著者:まさやん
製造業を中心にこれまでに300社以上の倉庫管理システムの導入を経験。
その酸っぱくて甘い経験を活かし、失敗しない効果性の高い倉庫管理システムの導入コンサルタントとしても奮闘中。