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物流業界トピックス

効果性の高い倉庫管理システム構築の手引き -第6回-

図1 前提条件の把握

■「仮説」を立てる為の数値を集めよう

今回は「前提条件の把握フェーズ」の数値分析について説明します。(図1)

問題解決に取り組むときに、網羅的に考えるのではなく、
現時点で簡単に手にすることができる情報から仮説を立てることが重要です。

倉庫内業務の現状を把握する為に、現場で起きている事象や作業の現状を数値に置き換えて見える化し、「ここが問題ではないか?」と仮説を立て、この仮説を元に課題抽出に進めていきます。

図2 正確<簡易性
本作業のポイントは『正確性』よりも『簡易性』を重視させるということです。(図2)

第4回の”効果性について”の回でもお伝えしましたが、とにかく簡単にすぐに収集できるデータを活用することを強くお勧めします。
正確な数字をワークサンプリングするよりもまずは大雑把に現状を数値で見える化することの方がこのフェーズでは重要になります。

■4つの分類に分けて数値を集める

さてそれでは早速現状を把握する為の数値データを集める作業に入っていきましょう。
数値を集めるといっても闇雲に集めてもあまり意味がありません。
また集めるデータ項目が多すぎても大変ですし、少なすぎても現状を把握できるだけのデータが集まりません。

「どういったデータを集めれば効果的なのか?」
実はこの質問は私達がご支援させて頂く企業から頂く最も多い質問の一つなんです。
まずは集めるデータを大きく4つに分類してみましょう。(図3)

図3 4つの数値データ

1.作業基準値
まず始めに倉庫内業務で日々発生している作業基準データを整理します。
倉庫の1月の稼働日数や作業者の作業単価、日々の入出荷の件数などを整理します。
出荷変動(週変動、季節変動等)が激しい現場であっても、年間の平均や月の平均でまずはざっくりと算出してみましょう。
実際に算出するデータ項目の例を下記に整理しましたので参考にして下さい。(図4)

図4 作業基準値のデータ項目

2.物流コスト
続いて1ヶ月の物流コストを算出します。物流コストは全ての項目について月額で算出します。(図5)
倉庫家賃については自社倉庫の場合、近隣の実勢相場から推定して算出しましょう。
輸送費用は自家物流費は推定で算出し、支払物流費は支払実績で算出することがポイントです。
自社物流の場合、燃料費や車両維持費を推定算出します。
輸送人件費は自社物流の場合のみこちら配送ドライバーの人件費で算出します。
流通加工資材費用は年間の資材の仕入実績を月割で算出します。

図5 物流コストのデータ項目

3.ワークボリューム調査値
ワークボリューム調査値では、人件費をもとに倉庫内の各業務プロセスごとの作業単価を算出します。
各プロセスは図6のように大きなプロセスの括りで十分です。
雇用区分は人件費が異なる場合には分けて算出しましょう。
作業時間についてもストップウォッチを使って測ったりすると正確な数値が出ますが、ここでも質よりスピードを重視します。
仮説を立てる上で、そこまで正確な数値は必要ありません。作業単価については月単位と年単位で計算しておきましょう。

図6 ワークボリューム調査地のデータ項目

4.財務基準値
財務基準値では、企業の在庫量(金額)によって影響のある財務基準値を算出します。
棚卸資産は商品や製品の期末の棚卸金額を利用します。売掛債権額、仕入債権額は商品のみ対象となります。
商品を仕入して販売する業態であれば、期末の売掛金額と買掛金額もここで記録しておきましょう。

図7 財務基準値のデータ項目

まとめ

以上の大きく4つに分類された数値データを算出してください。
どの数値も比較的簡単に算出できる数値ですので、時間はかからないと思います。
問題や課題の根源にあるものを見つけ出し、それを解決する為の糸口を探し当てることが目的です。
次回はこれらの数値を利用して簡単に自社の現状を分析する手法を説明いたします。
それまでにしっかりと今回の数値データを集めておいて下さいね。

 

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著者:まさやん
製造業を中心にこれまでに300社以上の倉庫管理システムの導入を経験。
その酸っぱくて甘い経験を活かし、失敗しない効果性の高い倉庫管理システムの導入コンサルタントとしても奮闘中。