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物流業界トピックス

『アパレル物流の特徴』第八回 ~3Rと海外に学ぶ国内アパレル物流のあるべき姿~

no36

皆様こんにちは。
今回は【3Rと海外に学ぶ国内アパレル物流のあるべき姿】に注目して記事を書きたいと思います。

最近、いろんなジャンルの本を読み【物流】と【アパレル】の枠を飛び越え、海外ではモノに対してどのような考えで暮らしているのかと興味を持っていました。
その中である2冊の本に出会いました。

フランスでは洋服を購入する時にいいものを購入し、お直し等を行いモノを大切にすることが書かれていました。
少しの数でも、いいものは長く使えると考えるフランス人らしい考えや、オランダでは、モノを購入する時にとことん調べて一度購入すると使えなくなるまで使い倒し、捨てるときも使えそうなものを全てはずす等の徹底した考えが描かれていました。
この本を読み終えてふと自分の環境と照らし合わせることで今回の記事を書こうと思いました。

◆国内のアパレル業界の実態と消費者の行動

売り上げが伸び悩むアパレル業界の中でも、唯一順調に売り上げを伸ばしているのが【ファストファッション】ブランドです。
流行のアイテムが簡単に低価格で手にすることができるようになり、私も大変お世話になっているので否定するつもりは一切ありません。
ただ国内には、洋服があふれワンシーズ着れば捨て新しいものを買うサイクルが当たり前になっていると感じました。
もちろん、このサイクルが短くなれば流通・物流が活発になります。
オムニチャネルのおかげでさらに従来より市場に物が流通するスピードが加速する中で本当にこのままでいいのかと考えてしまいます。

◆3Rとアパレル物流のあるべき姿

3Rについて耳にしたことがある方は多いと思いますが改めてご説明致します。(引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/3R)
以下の3つの語の頭文字をとった言葉で、環境配慮に関するキーワードです。

・Reduce リデュース:減らす
・Reuse  リユース:繰り返し使う
・Recycle リサイクル:再資源化する

1.リデュース(ごみの発生抑制)、 2.リユース(再使用)、 3.リサイクル(ごみの再生利用)の優先順位で廃棄物の削減に努めるのがよいという考え方を示しています。

アパレル業界でも着なくなった洋服を回収し難民への寄付・古着等でリサイクルビジネスへ活用される事例は多数あります。
ただ【Reduce リデュース:減らす】活動にも今後、メーカも消費者ももう少し目を向ける必要があるのではないかと考えます。
上記で私が感じた海外のモノに対する考え方は、一昔前の日本でも同じような考えを持っていたと思います。
ブランド品を購入しないといけないとは一切思いませんが、本当に必要なものを大切に使うことは根底として重要だと感じます。

私も前職で感じましたが、倉庫内に収まりきらなくても、原価が低く利益率が高いので物流コストが高くても補うことができます。
しかし、その行為自体が完全に物流の無駄な作業ではないでしょうか。
プロパー・セール・アウトレット・リサイクルと販売体系は様々ですが、国内製造から原価を落とすために海外に工場を作り、結局は売り上げを重視するためにモノが溢れすぎ今に至るのだと思います。
メーカ側も今一度あるべき姿として日本人の【きめ細かい丁寧な仕事】・【日本】で製造する付加価値を消費者に理解していただき3Rを加味したビジネスモデルを確立する必要があるのではないでしょうか?

まとめ

物流において【JIT】の言葉の通り、物流管理を行うには【必要のない物流を行わなければよい】とよく講演等で耳にしますが、まず必要のない物流を行わないためには何が必要かを考えることが重要だと思います。
特にアパレルの物流に関してはSKU管理などが必要な為、他業界に比べ物流に関する問題は多いのではないかと感じます。
SCMを強化して売り上げを伸ばすことは大いに結構ですが、モノがあふれる中であえて、3Rをコンセプトにした物流改善に力を入れるメーカーが増えることを期待したいと思います。

no36 図1

参考文献
・ジェニファー・L・スコット著『フランス人は10着しか服を持たない』
・大津恭子著『オランダ式 簡素で豊かな生活の極意』
・後藤百合子 オランダとフランスに学ぶ。「ちょっとよいものを少しずつ」の暮らし http://allabout.co.jp/newsdig/c/82820

著者:コニー
アパレルブランドで培った経験を活かし、 アパレル物流について日々勉強中。