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物流業界トピックス

食品業界の品質は食品物流システムで決まる! 第8弾
~PB商品から見る「品・売・流戦略」の三位一体化とは~

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現在当たり前である事が、当たり前でなかった時代。
より付加価値を高め、顧客ニーズを捉えた商品戦略、販売戦略の舞台裏では物流戦略が強固な
基盤となり、その機能化された物流の断片に一般の消費者の方が触れる機会はほとんど無いと
言えます。

その象徴となる1つが、PB(プライベートブランド)商品の存在です。
PBとは、メーカー商品のNB(ナショナルブランド)としてではなく、販売元の企画した商品
を外部メーカーへ製造委託し、販売元のブランドで販売されている商品を指しています。
食品業界に限らず、電化製品、衣料品、雑貨など多岐に渡ります。

■驚異的なPB商品の存在

週末、私も妻の夕食の買い物へ頻繁に同行しますが、駅前の大手スーパーへ立ち寄った際に、気がつけばそのスーパーのPB商品を購入しています。
面白い程に、あれも、これも、それもPB商品として販売されています。

違う観点から見れば、驚異的な光景にも映ります。
このPBの歴史を振り返ると、どうやら様々な紆余曲折があり、今でこそ、高品質かつ安価なイメージが根付いていますが、PBの歴史の中ではNBと比較して確かに価格は安価だが重要な品質の部分がどうしても劣ってしまうという特徴があり、PBは安いけど品質はイマイチと言う印象の時期があったようです。
と言うのも、自社のPBを量販していくのに製造の委託先である企業の大半が中小企業のメーカーであった為に、業界トップを走るNBの商品の品質にはどうしても遅れを取っていた事も要素に含んでいたそうです。

生産や供給は複数のパターンが存在しますが、それが後に大手流通グループや大手メーカー等と手を組む事で品質、価格どれをとっても顧客を満足させるPBへと成長し、今ではNBと同等のイメージを保てていると言えます。
そして、このPBの世界で圧倒的な勝利を収めている企業の共通する要素が、商品の認知度(商品力)と、販売店舗の数や仕組み(販売力)、そして物流体制(物流)にあります。

大量生産による原価調整を行い、大量の商品を仕入れ、物流戦略でリアルタイムに販売力のある店舗へどんどん商品が雪崩込み、自由自在に店舗間移動を繰り広げる仕組みが確立されています。
自社で製造せず、OEM(オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャリング)で製造し、販売するメーカーも同様になるが、簡単に言えば、大量に製造するだけの潤沢な資金力、そして過剰在庫のリスクを跳ね除けるだけの売り切る総合力、販売網がある強者のみが実行可能な大手戦略と言っても過言ではないと言えます。
これは、どの業界においても当てはまる事でしょう。
今更と言われる事かも知れませんが、このPB展開の裏には頑丈な物流が既に機能しています。
これから益々、中小企業のメーカーを脅かす存在へと成長し続ける大手企業のPB展開を誰も止める事はできないでしょう。
恐らく、あの商品も、この商品も・・・どれもこれもがPB一色になる日はそう遠くないと思えます。

■「品・売・流」三位一体化の重要性

no43 図1
そこで、私がお伝えしたい事はただ1つ。
図1のように「商品戦略、販売戦略、物流戦略」は三位一体であるべきと言う事です。

極端に言えば、いくら商品が優れていても、販売における販促が弱く販売網が広がる要素もなく、物流改善に目を向けなければ、販売数量は期待する値に近づく事は難しいと言えます。
店頭の棚割り、フェイス数、EC等の販売チャネルの拡大も確かに重要です。
しかし、品・売・流のどれもが確立していかなければならない課題なのです。

そして私は、この中でもどうしても疎かになりがちな物流の課題にこそ、中小企業は目を向けるべきであると強く思います。
当然の事ですが、それは、商品を100個売るのも、100個の過剰在庫や廃棄を減らすのも、同じ利益になるからです。
と言うのも、品・売を展開するにはそれなりの時間と資金が必要になりますが、物流改善は今できる事から始められるのです。

物流はマネージメントしなければなりません。
マネージメントをして初めて機能性を持ちます。
より生産的な製造計画、販売計画を組み立てる為にも、在庫をコントロールしなければなりません。
コントロールする為には、情報を可視化していく必要があり、可視化された情報は各計画へと落とし込まれ、より精度を増していくよう体制を育てていきます。
機動力こそ、中小企業の強みと言えます。
機動力を底上げするには、品・売・流において自社でのコントロール可能範囲を広げる事です。
このコントロールの範囲が広がれば広がる程、自社を守り、強めてくれます。物流管理体制において、自社の現状把握から今一度目を向けてみると、商品戦略、販売戦略をより強固な物に押し上げるだけの効果を秘めた改善が物流管理に眠っていると気づかれる事と思います。

著者:モリオ
飲料メーカーで培った経験を活かし、 食の安全と物流をキーワードに執筆活動開始。