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第4次産業革命の到来 経済産業省が示した「新産業構造ビジョン」をロジスティクスの観点で探る(8)

mailmaga94

「CEO」「CIO」「CLO」「COO」「CTO」「CFO」「CMO」「CKO」「CPO」・・・

これら3文字の単語は何を表しているか分かりますか?そうです。企業の役職ですね。

「CEO」はChief Executive Officerの略で最高経営責任者のことです。分かり易く言えば、会社の社長ですね。

「CFO」はChief Financial Officerの略で最高財務責任者のことです。こちらも分かり易く言えば、会社の大蔵
大臣ですね。

では、左から3番目の「CLO」は、どういった役職だか分かりますか?

CLOはチーフ・ロジスティック・オフィサーの略で、日本語に訳すと物流担当取締役のことです。
物流部門を統括する役職です。日本の企業にはまだまだ馴染みがありませんが、物流先進国である米国企業
では一般的な役職として浸透しています。

米国企業の間では、ロジスティクスは売上高向上、生産性向上に次ぐ第3の利益の源泉であるという概念が経営
の基本戦略として定着しています。

ロジスティクスこそトップが手掛ける仕事であるということですね。

日本ではまだまだ、営業部や製造部の方が立場が上だったりしますが、あと数年もすれば日本でもこのCLOと
いう役職が一般的になるのではないでしょうか。筆者もCLOという肩書が入った名刺をいつ受け取れるかワクワク
しています。

 

*** 人事分野で注目を集める最先端テクノロジー ***

 

本シリーズではこれまで7回にわたって、2017年5月30日に経済産業省が発表した「新産業構造ビジョン」の内容を
簡潔に要約しながら、来る第4次産業革命で何が起こるのか、そしてそのチャンスをロジスティクス領域でどのように
活かすことが出来るのかというテーマで考察してきました。

今回は本テーマの最終回となります。但し、第4次産業革命の動向については、今後も定期的に世界、国内の情報を
ピックアップして本メルマガにて皆様にお届けしたいと考えていますので今後ともよろしくお願いいたします。

第4次産業革命はデータの利活用が鍵を握ります。またこれまではバーチャルデータ(EC、SNS、検索サイト等)が主役
でしたが、今後はリアルデータ(流通情報、生産情報、製造情報等)がこの革命を主導していくことになります。

そのプラットフォームを日本が他国に先駆けて構築することができるか、今がまさに天王山です。

このようなパラダイムシフトが発動中である今、旧来の働き方、旧来の人事から先進的ITを活用した働き方、人事に
変革をしていかなければなりません。

今世界中で注目を集めている「HRテクノロジー」と呼ばれる技術をみなさんはご存知でしょうか?HRはHuman Resource
(ヒューマン・リソース)の略になります。ビッグデータやクラウドの最先端テクノロジーを駆使して人事を行うことをいい、
世界各国でHRテクノロジーに関連するイベントが急増しています。

 

*** HRテクノロジーの物流業界での活用 ***

 

HRテクノロジーが日本で注目され始めたのは今から約3年ほど前からで、現在では沢山の研究機関、ベンチャー、
ファンドが国内で立ち上がり、盛り上がりをみせています。

AIやビッグデータによる分析を人事の仕組みに取り込むことで、これまで人間の経験と勘に頼って行っていた人事業務を
より高次元へと変貌させることができると期待されています。社員の価値観や適性判定をテクノロジーを駆使して分析するこ
とで、より適材適所に配置が可能になったり、AIが社員一人一人の特徴を学習し、モチベーションやストレスを把握できるな
ど、その可能性は無限です。

HRテクノロジーの物流業界での活用を勝手に想像してみました。例えばドライバーの勤怠データ等を分析に用いて、退職率
を導き出し、退職防止に役立てることができるでしょう。この業界は離職率の高い業界ですので、喉から手が出るほど欲しい
サービスです。

さらには、全国のデジタコのデータがクラウド上でビックデータ化され、自社のドライバーの特性を分析し、事故の発生との相関
を導き出すことで事故を未然に防止することが可能になるでしょう。

勝手な想像をもう少し会社の外に向けると、、、

いずれドライバーはタレント性が高まり、経験や技術と時間帯で自由に荷物とマッチングする時代がくるかもしれません。
全国のドライバーの情報がビッグデータ化され、自由にトレードしたり、フリーのドライバーとマッチングが可能になります。

現在の規制では、様々な障害がある為実現は難しいですが、こうした規制がレギュラトリー・サンドバッグの採用により、
様々な試行錯誤がなされ、早期に実用化されることでドライバー不足が一日も早く解消されることを強く望みます。
※レギュラトリー・サンドバッグについては、下記に詳しく説明があります。

またドライバーがその能力により自由にトレードされる時代がくれば、ドライバーの報酬が上がり、優秀なドライバーが
増えることでしょう。

 

*** おわりに ***

 

物流に限らず、いまビジネスの現場では人手不足が深刻化しています。帝国データバンクが全国1万社にアンケートした
結果、正社員が不足していると回答した企業は全体の43.9%を占め、2016年7月の同調査と比べると6.0ポイント増加し、
過去10年で最高となりました。

こうした人手を確保出来なかったことによる「人手不足倒産」は2013年1月~2017年6月までの4年半で290件発生してお
り、直近の2017年上半期は49件で前年同期比44.1%増になります。

この290件の倒産企業のうち、じつに17件が「道路貨物運送」に分類される企業であり、「老人福祉事業」の19件に次ぐ
2番目に位置しています。

HRテクノロジーを積極的に導入し、その技術を駆使する企業が優秀な人材を確保し、こうしたリスクを回避出来ます。

AI(人工知能)を活用すると聞くとハードルが高いように思う方も多いかもしれませんが、EXELを使ってグラフを作成した
り、データを分析したりするのと同じくらい手軽にできる時代がもうやってきています。

こうした最新のテクノロジーを臆することなく駆使して、経済の大動脈であるロジスティクスをエンジニアリング&デザイン
する人材が必要です。

第四次産業革命におけるデータの利活用はリアルデータに移行していきます。流通市場におけるリアルデータの主導権は
ロジスティクスが握る時代が到来します。世界に先駆けて日本がそのプラットフォームを構築できるかどうか。

未来のCLO(チーフ・ロジスティック・オフィサー)にはその責任と使命があるのです。

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