棚卸は会社によって全く違う!|オープンソースの倉庫管理システム(WMS)【インターストック】

ttl_column

棚卸は会社によって全く違う!

mailmaga104
今回は棚卸についてお話しようと思います。

「棚卸」といえば、実在庫を数えて理論在庫と照合し在庫過不足の調査をした後、帳簿上の在庫金額を確定させるのが一般的ですが、その方法は会社によって異なります。

まず方法を大きく分けて3つご紹介します。
1.手拾い(手書き)棚卸
主に扱い品目が少なく、人手で数える事が可能な場合に在庫の数を全て
手書き集計し、棚卸金額と帳簿金額を照合します。

2.目視棚卸
大型倉庫などでは梱包を1つ1つ開梱してカウントしていたら棚卸は終わりません。
そこで箱に入っている入数を元に箱数や開梱済みの箱の中身のみを
目視でカウントして手書きしたり、理論在庫のリストを予め出してその数と照合したりします。

3.ハンディなどを使用した棚卸
ハンディーターミナルやタブレットでバーコードなどを採取して数量を入力する棚卸方法です。
商品や箱に貼られたバーコードなどを採取して棚卸を行います。
ハンディターミナルで採取したデータはデータを蓄積し、一括でパソコンに取込む方法と無線を使いリアルタイムでパソコンに送信する方法があります。

棚卸の種類も大きく2つに分かれます。
1.一斉棚卸
お店や取引先で「棚卸のため○時まで営業」「棚卸のため休業」という話を聞くことがあると思います。
これは、在庫の動きを全て止め、一斉に棚卸を行うために告知されるものです。
閉店後、もしくは休日などを使用して場合によっては数日をかけて全ての在庫を棚卸します。
在庫に動きがないため、信頼性の高い棚卸が行えます。

2.循環棚卸
コンピニエンスストアなど営業を止められなかったり、膨大な在庫量があり数日かけても一斉棚卸が行えない場合に行う棚卸方法です。
一般的に棚卸エリアを決め、一定期間ごとに棚卸を行います。
そのエリアのみ在庫の動きを止める場合もありますが、在庫が動く可能性が大きいため、確定が複雑(例えば棚卸を採った後に売れたのか、採る前に売れたのかの判断が困難)な場合があります。

会社により、上記にご紹介した内容を様々に組み合わせて棚卸を行われています。
多品目の扱いがあるにも関わらず人海戦術で手拾い棚卸を行っている会社もあれば、部署やエリアによって棚卸方法を変えている会社もあります。
中間棚卸は循環で決算棚卸は一斉で行う場合もあり、百社百様の棚卸が存在します。

在庫の過不足があった場合、伝票を辿るなどして過不足の原因を究明する会社もあれば、どんぶり勘定的に帳簿の数字を合わせる会社もあります。
後者は、コンプライアンス的にも問題視され、過不足があまりにも多いと不正経理を疑われかねません。

みなさんの会社で行われている棚卸、試行錯誤の繰り返しで現在のものに至ったと思います。
しかし棚卸には当たり前は存在しないことを今回お伝えしたくてまとめてみました。