物流サービスの常識を覆すということ・・|オープンソースの倉庫管理システム(WMS)【インターストック】

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物流サービスの常識を覆すということ・・

前回、物流の言葉の意味や日本の物流の起源にフォーカスしていきましたが、現代物流を進化させてきたネット通販業界について紹介していきます。

現在はあらゆる取引がインターネット上で可能になり、社会において主流になってきていますがネットは瞬時に情報を伝えることはできても物は運べません。

物を一瞬で運ぶことはできないネット通販業界ですが、競合から抜きん出るために物流機能に力を入れているのも大きな特徴で新しい物流サービスを積極的に取り入れています。

その代表例が米アマゾン・ドット・コムです。

同社は1994年に設立され、書籍販売を中心にサービスを開始。わずか20年足らずで音楽・映像ソフト、服飾や日用雑貨、食品、家電など、さまざまな商品を扱う世界最大級のネット通販企業に成長した企業です。

拠点の倉庫内では、商品はあえて分野別の整理などをせずに入荷された順番に並べられ、一つずつバーコートで管理されています。

アマゾンの利用者がサイト上の購入ボタンをクリックすると、瞬時に物流拠点に発注データが届き、注文が入ると、在庫の保管場所まで効率的なルートで取りに行くようにコンピューターがスタッフに指示。
複数の商品を一つにまとめて梱包し、これを各宅配業者が購入者に届けていく仕組みを構築しています。

こうした徹底的に合理化した独自の物流システムにより、2000年代後半から「当日配送」「送料無料」「時間指定」など今は当たり前のようにある物流サービスを構築し、ネット通販業界における配送サービスのスタンダードを大きく塗り替え続けています。

また稼ぎ出した巨額な利益の大半を設備投資にさらに注ぎ込んでいるのも同社の強みで、日本での物流拠点も12カ所にまで拡大しており、さらなるサービスの拡充を図っています。

さらに物流常識の大改変として、来年にはアマゾンの物流センターから約16kmの範囲内に住むお客様を対象にした無人ヘリコプターによる注文から30分以内の配送も実現される予定です。

来年にサービスを始める理由としては、技術的な実現は既に可能とのことですが、航空局による空輸のルールができないと実装できず、ルールの策定が来年になるだろうという理由があり、来年での空輸配送サービスの実現予定となっています。

ただ、空輸に賛同や理解の声がある中、やはり安全面などで反対の声も上がっていますので予定通りに進むかどうか不確定なところではあると思いますが、
もし実現すれば日本でも後々開始されるかもしれないので大変楽しみですね。

今後も人類の技術の進歩、新しいアイディアの発掘に伴い、アッと驚く、物流サービスが出てくると思います。

すとっくんも今後のためにアイディアを温めていつかコラムで紹介していきます!

みなさんもこんなことはできないだろうかといったアイディアがあればぜひオンザリンクスまで!