21%の削減効果!家電物流のリーダー企業に学ぶ物流改善!|オープンソースの倉庫管理システム(WMS)【インターストック】

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21%の削減効果!家電物流のリーダー企業に学ぶ物流改善!

21%の削減効果!家電物流のリーダー企業に学ぶ物流改善!

本日ご紹介するのは、三井倉庫ロジスティクス(株)さんです。
1971年に設立され、全国20カ所以上に営業拠点を構えています。
三井倉庫ホールディングスグループの総合物流を担う会社です。
ヤマダ電機と3PL契約を結んでいることでも業界では有名です。
家電などの消費者物流を得意分野としており、最近では電気メーカーと家電量販店の双方をつなぐ共同配送にも力を入れています。
主なサービスとして下記の2つがあります。
家電物流ソリューション
家電に関する国内外での調達物流、生産物流をはじめ、完成品のSCM物流管理までを一貫してサポートしています。
大型家電・家具宅配サービス
全国に約200箇所の宅配拠点を持ち、店舗や通販で販売された大型家電、家具を最終消費者まで届けて設置までするサービスです。
家電リサイクルなどの静脈物流にも対応をしています。

seminar今回ご紹介するのは近畿地区の家電物流を担う大阪営業所での取り組み事例です。
この営業所では、3PLをベースに様々な家電メーカーの物流を扱っています。とあるメーカーの物流の荷役料削減の為の取り組みを実施されました。
改善のステップは下記の7つに分かれます。
1.現状分析
2.ターゲット工程の設定
3.KPIの設定
4.目標値の設定
5.対策の立案
6.対策の実行
7.効果の検証

まずは現状分析を行い、そのデータを元にターゲットとする工程を絞り込みます。
現状分析の第一歩は全体把握ということで、業務全体を大きく「入荷」「出荷」「休憩」「その他」の項目に分け、各項目別にMHを調査しました。
調査方法としては作業者全員に「短冊」のような1日の作業内容を記入する用紙を配り、1週間分の作業を集計する形をとりました。
しっかりと入力してもらう為に、記載ルールは入念に確認を行いました。

続いてKPIの設定では、作業量を正確に反映させることに重点を置きました。
単純に行数のみでKPIを設定すると個数により数値がバラつく為、「行数/MH」によりより明確な目標設定を行いました。
目標値の設定は現状のKPIの20%向上を目指す形で設定しました。
対策の立案と実行については、「固定時間」と「変動時間」で作業を区分けし、それぞれについて立案・実行を進めました。
これらの改善取り組みにより、最終的に固定時間、変動時間の作業をあわせて、21%の改善を達成されました。
今回の同社のように改善の進め方を7つのステップに分けて、各過程における明確な対策と評価の指標を設定することは、物流の現場のみならず、現場改善においてとても重要な手順だと思います。

三井倉庫ロジスティクスさんの今後の更なる改善に注目したいと思います。