通販物流改革!「Yahoo!ショッピング×アスクル」の衝撃!|オープンソースの倉庫管理システム(WMS)【インターストック】

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通販物流改革!「Yahoo!ショッピング×アスクル」の衝撃!

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今回ご紹介するのは、超有名ポータルサイト「Yahoo!JAPAN」の主要サービスの1つ「Yahoo!ショッピング」です。

ご存知「Yahoo!JAPAN」を運営するヤフー株式会社は、
インターネットが爆発的に普及し始めた1996年に検索サービスを提供するために設立されました。

現在では、ニュース、天気予報、ショッピングやオークション、交通、グルメさらにホテル予約やゲーム、美容やお見合いまでありとあらゆるカテゴリを網羅しています。

ネットで行動を起こそうとする際、始めに「Yahoo!JAPAN」を利用する国内ネットユーザーは約8割にも達すると言われています。
今回は「Yahoo!ショッピング」に焦点を絞りご紹介します。

◆2つの課題
「Yahoo!ショッピング」は1999年からインターネット上でショッピングモールの運営を開始し、eコマース(電子商取引:EC)事業を手掛けてきました。
時代とともにニーズの多様化が進行、モール事業だけではニーズをカバーしきれない状況にありました。
そこで浮上したキーワードが「小売」「物流」この2点が今後注力していく重点領域だと考えました。

◆アスクル株式会社との提携
ヤフー株式会社には、小売事業には不可欠な在庫の仕入販売やマーチャンダイジングなどのノウハウはなく、
倉庫管理や在庫管理などの物流についても同様で自前でスタートするには莫大な投資が必要で、一朝一夕にできるものではありませんでした。
提携企業を模索する過程で、自社で仕入販売を行い、さらに物流についても自社物流の機能を持つアスクル株式会社が浮上し両社の提携に至りました。

◆LOHACOオープン
2012年ヤフー株式会社協力のもと、アスクル株式会社は個人向けの日用品通販サイト「LOHACO(ロハコ)」を立ち上げました。
Yahoo!JAPANのトップページの主要サービスには全ユーザーにLOHACOを訴求するため、上位にリンクが配置されました。
また、YahooIDやYahoo!ショッピングとの連携、決済サービスのYahoo!ウォレットやポイントサービスの利用などで相乗効果を期待しましたが、
初年度の実績は目標の10%と目標を大幅に下回りました。
2年目は現実的な数値目標の設定、品揃えの強化、集客策の強化などを徹底し2014年の決算では、売上目標110%、昨年対比の5.8倍を記録しました。

◆Yahoo!ロジスティクスの開始
アスクル株式会社とのもう1つのコラボ事業として、出店ストアの物流業務をサポートするサービス「Yahoo!ロジスティクス」も
2013年に開始され、出店ストアの入荷、梱包出荷、配送、返品、保管、棚卸を行う通販3PL事業も展開しています。

未だめまぐるしく変化するEC市場の動向にも今後注目していきたいと思います。
ヤフー株式会社の取組みには、今回ご紹介できなかった事例もたくさんありますのでまた別の機会にてご紹介したいと思います。