共同物流によるグリーン・ロジスティクスへの挑戦~カーボンニュートラルに物流で貢献するには~

2050年までに世界で排出する温室効果ガスを全体としてゼロにする、いわゆるカーボンニュートラルは世界の約束です。
世界中のあらゆる分野、産業においてCO2削減に取り組まなければならず、もちろん物流分野も例外ではありません。私たちが住む地球の最大の危機の一つといっても過言ではない地球温暖化。世界各地で気候変動が起きており、日本で例年集中豪雨による災害を引き起こしているのもこの気候変動が原因と言われています。
物流事業の本当の仕事は船やトラックを運行することではなく、貨物を運ぶという根本的な理解に立ち返るということです。「如何にして貨物を効率的に運ぶか」というこの一点が物流に突き付けられた命題であり、その追求こそが使命(ミッション)です。そして何より素晴らしいのは、その追求がそのままグリーン・ロジスティクスへの挑戦となり、世界から期待される脱炭素化に大いに貢献できる点だと思います。
日本が世界に約束した「2050年カーボンニュートラルの実現」に向けて、多くの企業が物流リエンジニアリングを成功させ、物流に携わる全員が協力して脱炭素ソリューションをリードするべきときです。
本書の内容
- 物流全域にわたる脱炭素化の要請
- 1. はじめに
- 2. 物流に求められている対応
- 3. グリーン・ロジスティクスの実現に向けた視座
- 共同物流のアーキテクチャ
- 1. 共同物流の本質と優位点とは?
- 2. システムズ・アプローチの重要性
- 3. 共同物流はなぜ単独物流よりもすぐれているのか?
- 組織運営の基本原則
- 1. 共同物流のシンボル「プラネット物流」
- 2. 共同化組織運営の基本原則
- 3. すべては「より大きな善」のために
- リエンジニアリング①
- 1. 経営と現場の距離が物流共同化を阻む
- 2. 異業種、異業態との提携がキーワード
- 3. 経営トップが物流エンジニアリングをどう考えるか
- リエンジニアリング②
- 1. 経営と現場の距離が物流共同化を阻む
- 2. 異業種、異業態との提携がキーワード
- 3. 経営トップが物流エンジニアリングをどう考えるか
- リエンジニアリング③
- 1. 物流の定義(原点)に立ち返る
- 2. 物流データを活用した戦略展開
- 3. 物流が生産と販売をマネジメントする
- 物流GX
- 1. グリーン・トランスフォーメーション(GX)とは?
- 2. 幹線輸送の高度化でGXを目指す
- 3. 幹線輸送を効率化させるための考え方
- システム思考
- 1. 共同物流はシステム思考で組み立てる
- 2. 情報、伝達、制御の3つに分けて設計する
- 3. トヨタのジャスト・イン・タイムのように
- カスタマージャーニー
- 1. カスタマージャーニーでプロセスを組み立てる
- 2. 誰を顧客に設定するのか?
- 3. クリティカル・プロセスを捉える
- 理想の物流を創造
- 1. 従来の成長戦略から決別、ウォルマートの覚悟
- 2. 共同物流は改善活動ではない
- 3. 真のイノベーションを起こすためのマインドセット
- 4. 物流における本当のニーズ、課題とは
- メタヒューリスティクス
- 1. 物流事業者による誤った思い込みが弊害?
- 2. 共同物流システムにはメタヒューリスティクス
- 3. 共同物流システム成功のカギは「組み合わせ最適化問題」
「共同物流によるグリーン・ロジスティクスへの挑戦」を
今すぐ無料eBookをダウンロード
今すぐ無料eBookをダウンロード