在庫適正化でキャッシュを稼ぐ!(その3)|オープンソースの倉庫管理システム(WMS)【インターストック】

物流業界トピックス

在庫適正化でキャッシュを稼ぐ!(その3)

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それでは、実際にデータ分析を進めて行きたいと思います。

『商品カテゴリ別の傾向を把握する』
まずは、大きなところから捉えていきましょう。
売上と利益の減少を招いている原因として、適切な在庫管理が出来ていな
いことが課題になっています。
在庫管理について分析する場合、管理する商品ごとの在庫を見ていきます
が、いきなり各商品で分析をしても細かすぎて、傾向が掴めませんので、
まずは商品カテゴリで見ていきます。

no45 図1

商品カテゴリ別の売上(表A)粗利(表B)では、売上構成比の高い順ですが、
売上高に関しては、上位のカテゴリ中心にほとんどの商品カテゴリで減少しています。
利益に関しても、売上高ほどではないにしろ、全体的に減少傾向、特に上位の商品カテゴリで減少が顕著です。

そのため、利益率よりも売上に課題があることがわかります。
状況として、アパレル業界全体の市場減少に伴い、売上が減少しても利益は残そうとする努力形跡が見られますが、このままでは行き詰まりが想定されます。
何とか売上を上げる施策を実行しなければなりません。

売上に関しての補足としてはブランド数(表C)では、商品カテゴリ別の取り扱いブランドを示し、売上構成比の高い順に並べています。
売上構成比の高い商品カテゴリ中心に、取り扱いブランド数が増加していることがわかります。

今回はここまでとなります。
ケーススタディということで、比較的わかりやすいデータを利用しましたが、みなさまの現場でも実データを集約してみて、グラフ化してみてはいかがでしょうか。
案外短時間で、これまで整理できていなかったことが、判明してくるかもしれません。

次回はさらに、掘り下げて行きたいと思います。

著者:SHIGERU
大手外資系グラフィック製品メーカーでの製品企画を担当。
その豊富な経験を活かし、グラフィックを活用した倉庫管理ソリューションの企画で毎日頭が一杯。