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物流機能高度化時代のロジスティクス・マネジメント ~パフォーマンスの測定(株主価値編)~

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画像素材:PIXTA

 

*** 株主価値の評価方法 ***

 

企業の価値を測る重要な指標として”株主価値”があります。
上場している会社であれば、”時価総額”の方が一般的です。
実際の株主価値を算定するには色々な角度から評価をする必要がありますが、最も簡単に言えば、
下記の計算で求められるキャッシュフローがまず重要になってきます。

 

税引き後キャッシュフロー = 純利益 - 税金 – 流動資本投資 – 固定資本投資

 

もう一つ、株主価値の創出に経済付加価値(EVA)という指標が用いられます。
企業が一定期間にどれだけの価値を創造したかをみる指標です。

 

EVA = 税引き後利益 – 資本コスト

 

EVAは企業の経営の評価に用いる他に、新規事業の評価などにも利用されます。
「EVAが3年連続マイナスであれば撤退」などといった利用をされています。

 

*** 企業を誤った方向に向かわせる株主資本主義 ***

 

日本でもこの株主価値を上げることを目的とした経営が広まっています。

しかし、この株主価値の向上を目的とした経営は、時に誤った方向に企業を向かわせる要因にもなります。
短期的な株価の最大化の為には手段を選ばないといった「株主資本主義」の経営です。

人件費削減の為に人を育てることを忘れてしまい、派遣社員やパート社員化することで正社員を増やさなくなります。
仕事量が減れば、簡単に人を切るといったことをしてみたり、短期的な利益の為に不正は現場の至るところで横行しています。

また、本来は強い者が弱い者を助けるのが日本的経営であったはずです。

社員も少なく、資本も少ない企業は大きな企業からみれば、粗末な個所が沢山目につきます。

本来であれば、小さな会社にもキラリと光るすばらしい技術やサービス、精神があるので、それを強い会社がバックアップしながら共に成長し、経済を盛り上げていかなければなりません。

最近ではそれが逆転してしまっています。
強い者が弱い者をいじめるかのようのに、強い者と同等かそれ以上の仕事の質を求め、求めに応じなければ他の会社に変えると脅したり、時には損害を請求したりします。
そもそも、社員の質も、投資できる資本も、何もかも違う企業に対して自分達と同じような仕事を求めることには無理があります。

だからといって小さな企業が仕事の質を落としても仕方ないということではありません。
お互いに切磋琢磨しながらより高みを目指すことはとても良いことですが、大きな自分達の立場を都合良く利用して、過度な値引き交渉をしたり、無理難題を押し付けたり、損害請求で脅したりするのを筆者も沢山目の当たりにしてきました。

 

*** 江戸時代の商人から学ぶ本当の企業価値 ***

 

いまから三百年以上も前の江戸時代に、日本は高度な商業や金融業が発達しました。
実はその頃の日本は、驚くほどに現在とよく似た状況にあったのです。

徳川五代将軍の綱吉の時代の経済バブルが崩壊し、徳川吉宗が享保の改革に乗り出した1716年ころには、激しいデフレに見舞われ、
人口は減少期に突入します。

一時は三千二百万人にも膨れ上がっていた日本の人口はバブル崩壊後、減少の一途をたどり、現在と同じように社会活力や労働力の低減が大きな社会問題になっていた時代なのです。

そんな時代にピーター・ドラッカーよりも早く「経営」の本質を説き、マックス・ウェーバーよりも早く「経営倫理」をうたった一人の商人がいました。

 

– 石田 梅岩(ばいがん)–

 

江戸時代にみずから編み出した経済思想を社会に広めた実践者です。
昭和初期頃まではよく知られた存在でしたが、最近ではあまり知られることはなくなりました。

梅岩が彼の代表的な著書である「都鄙問答」の中で語った有名な一言があります。

 

「真の商人は先も立ち、我も立つことを思うなり」

 

彼が説いた商哲学がこの一言に凝縮されています。

彼が当時日本に広めた商業の意義、商人の社会的役割、商売に求められる倫理観などは現代のビジネスにも十分通用しうるものです。
むしろ、現代のビジネスにこそ必要な哲学だと思います。

 

*** ロジスティクスと株主価値の関係 ***

 

ロジスティクスの実績と株主価値との間には多くの関係性が存在します。

前回の利益編でも説明した通り、ロジスティクスによるサービスは売上げに貢献することで利益を向上させます。
ロジスティクスの日々の活動は物流コスト(経費)を削減させることで、利益を確保させることができます。

流通施設や輸送車両といった固定資産のあり方を見直し、サードパーティー・ロジスティクス業者(3PL)を利用することで、固定資産を貸借対照表から削除するのもその為です。

少子化、高齢化が進むこれからの日本は、「成熟期」を迎えようとしています。
成熟の時代では、これまでのように「早く、大量に、楽に」成果を出す「効率」というパラダイムから抜け出し、ゆっくりと地道に手塩をかけて育てていくという新しいパラダイムが重要になってきます。

ロジスティクスのパフォーマンスを測定する場合も、これまでの「効率性」ばかりに目を向けた測定ではなく、目的の達成に向けた効果性という視点で測定を行わなければなりません。

”効率性”よりも”効果性”を高めることが、中長期的に企業の価値を高めることになります。
その結果が数値である株主価値(時価総額)に反映されるといった考え方が本来在るべき姿ではないかと思います。

 

※※最後まで読んだ頂いた方に耳寄りなお知らせ※※

効果性を高める為には理想(ビジョン)と運用と教育の3つの柱が重要で、それぞれで一貫性が保たれている必要があります。
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