Company Profile
会社概要
- 社名
株式会社マルヨシ
- 本社住所
埼玉県三郷市彦川戸1-243
- 事業内容
3PL物流事業
- 従業員数
正社員38名、パート18名
- URL

総務部 次長
鬼丸 氏

システム開発部
日浦 氏
株式会社マルヨシ
Company Profile
株式会社マルヨシ
埼玉県三郷市彦川戸1-243
3PL物流事業
正社員38名、パート18名

総務部 次長
鬼丸 氏

システム開発部
日浦 氏
INTER-STOCKのソースコード完全開示と内製化支援を活用し、マルヨシはWMSを単に導入するだけではなく、「自分たちで育てられる物流システム」へと転換しました。
システム統合による保守性向上に加え、新規荷主への即応、物流データの経営活用、社内開発人材の育成まで、物流DXの効果が組織全体へ広がっています。
株式会社マルヨシの取り組みは、以下の動画でもご覧いただけます。
導入の背景から、内製化を進めた理由、現場定着、データ活用までを動画でも確認いただけます。
埼玉県三郷市に本社を置き、3PL物流事業を展開する株式会社マルヨシ。顧客企業から荷物を預かり、保管・出荷を担う同社では、荷主ごと、さらに事業部ごとに個別のデータベースとシステムを構築してきた。事業の成長とともにシステムも増え続け、やがて保守負荷だけでなく、全社の物流データを経営に生かせないことが大きな課題となっていた。
INTER-STOCK導入前は、どのような課題を抱えていたのでしょうか。
鬼丸氏:私たちの仕事は、お客様の荷物をお預かりして、出荷し、その作業に対する費用をいただくことです。当時はお客様ごとにシステムがあり、さらに事業部ごとにもデータベースが分かれていました。案件が増えれば増えるほど、同じようなシステムをコピーして増やしていく状態だったんです。
一番非効率だったのは、不具合が見つかったときです。同じ仕組みを使っているのに、すべてのシステムを個別に直さなければならない。修正漏れのリスクもありますし、保守の手間も増え続けます。また経営側から見ても、データが全部バラバラなので、全社の状況をまとめて把握することができませんでした。
そこで基幹となるWMSを見直すことになったのですね。
鬼丸氏:最初に考えたのは、「基幹システムを入れて何をしたいのか」ということでした。システムを入れれば会社の課題が自動的に解決するわけではありません。今どこにボトルネックがあるのか、何の情報が必要なのかを整理して、目の前の課題から一つずつ潰していく。そこからこのプロジェクトは始まりました。
WMSの選定では、他社のシステムも比較されたのでしょうか。
鬼丸氏:10社ほど比較しました。最初は「システムはパッケージを買って、必要な部分は開発会社に作ってもらうもの」という固定観念がありました。ただ、フルスクラッチでゼロから作るのは現実的ではない。一方で一般的なパッケージだと、どうしても現場がシステムに合わせなければならない。社員には60代のメンバーもいましたから、導入しても「使えない」となってしまう可能性が見えていました。
そんな中でINTER-STOCKの資料を見て、ソースコードを開示してもらえることを知りました。「これじゃん」と思いましたね。他社にも問い合わせましたが、「ソースは公開しません」「カスタマイズは当社で行います」という回答がほとんどでした。
INTER-STOCKなら、パッケージだからゼロから作らなくてもいい。それでいて、自分たちに必要な形へ変えていける。開発会社の紹介も、資料提供も、内製化の支援もしてもらえる。選択肢が非常に多かったことが大きかったです。
最後まで迷われた点はありましたか。
鬼丸氏:内製化するか、外部に委託するかは最後まで悩みました。委託した方が、その時点では楽です。でも納品後、実際に業務をしてみると「ここを変えたい」ということは必ず出てきます。そのたびに費用をかけて依頼して、完成を待つ。そのスピード感を考えたとき、あとあと自分たちで直せる方がスムーズだと判断しました。
オンザリンクスを選んでいただいた決め手は、ソースコード開示だけではなかったのでしょうか。
鬼丸氏:もちろん仕組みも大きかったですが、人の部分も大きかったです。当時は一人で検討して、一人で探して、一人で悩んでいました。そのときにオンザリンクスの担当者から「こういうお手伝いができます」「内製化も支援します」と言ってもらえた。不安を取り除いてもらえたことが、最後の決め手になりました。
新しいWMSへ切り替える際、最も不安だったことは何ですか。
鬼丸氏:一番は現場の使い勝手です。年齢層も高かったので、新しいものへの反発はあるだろう、そもそも使ってもらえるだろうか、という不安がありました。
一般的には旧システムと新システムを並行稼働させるケースも多いと思います。
鬼丸氏:そこは、あえてやりませんでした。並行稼働を始めると、いつまでも旧システムから抜けられなくなる可能性がある。「明日からこっちが本番です」と切り替えました。紙のマニュアルを渡して、つきっきりでレクチャーして、「責任はこちらが持つから、あとは使ってください」という形です。
今回は、現場が困って「変えたい」と言って始まったシステムではありません。経営側がトップダウンで導入を決めたものです。だからこそ、現場には一方的に押しつけるのではなく、こちらからお願いする姿勢で、使ってもらえるよう丁寧に進めました。
内製化を実際に担った日浦さんは、もともとプログラマーだったのでしょうか。
日浦氏:いいえ。もともとは営業に所属していました。営業統括部で現場のシステムに関する悩みを吸い上げるような仕事はしていましたが、プログラムはINTER-STOCKで初めて触りました。
最初から自分でコードを書いていくことに不安はありませんでしたか。
日浦氏:INTER-STOCKの中身がすごくきれいに作られていたので、最初は「自分が触っていいのかな」と思いました。ただ、とっかかりさえつかめれば、素直に入っていけました。最初に作ったのは社内の経費機能です。その後、倉庫機能に付随する見積機能や請求機能など、販売管理系の機能も実装していきました。
一番苦労したのは、物流ならではの引当ロジックです。分からないことを一つずつ追い込んで、解決していく。でも、それが楽しかったですね。「こうしたらもっと便利になる」という声を聞いて、作ったあとに喜んでもらえる。その喜びがありました。
画面デザインもかなり変更されたそうですね。
日浦氏:色はマルヨシカラーにして、フォントやボタンの形まで、開発メンバーみんなでかなり議論しました。もともとのINTER-STOCKから、「メーカーの方にお見せするのが心苦しい」と思うくらい変えています(笑)。でも、それだけ自分たちのシステムとして育てられたということだと思います。
新システムへ切り替えたあと、現場にはどのような変化がありましたか。
鬼丸氏:大きな変化がなかったんです。でも、逆にそれがすごいことだと思っています。昨日まで使っていた仕組みを、いきなり「明日からこっちです」と切り替えたので、文句や反発、問い合わせがかなり来ることを覚悟していました。それが想定よりずっと少なかった。
私が現場のことを少し侮っていたのかもしれません。新しいものへの抵抗はあるとしても、親身にサポートして、何かあったらすぐに聞ける関係を作れば使ってもらえる。システムそのものだけでなく、そうした信頼関係が一番大事だと感じました。
想定以上だった効果は他にもありますか。
鬼丸氏:システム部門に対する上層部の認識が変わりました。それまでは、言い方は悪いですが「ITの便利屋」のように見られていた部分があった。それが「自分たちでシステムを作れるんだ」「物流会社でもここまでできるんだ」と評価されるようになり、社内の空気が変わりました。
システムを一本化したことで、日々の物流業務にはどのような効果が出ていますか。
鬼丸氏:基本となる出荷作業の仕組みが一つの基盤にあるので、新しい案件が来てもすぐに対応できます。出荷するだけなら、新しいシステムを一から準備する必要はなく、マスタを登録すれば使い始められる。この安心感は大きいです。
経営面でも変化はありましたか。
鬼丸氏:以前は目の前のシステム維持で精いっぱいでした。でもシステムが一本になり、データをまとめて取れるようになると、「このお客様の出荷が増えている」「こちらは減っている」といったことが見えるようになります。それなら「あのお客様に営業をかけてみよう」と次の一手を打てる。物流データを経営に生かせるようになりました。
もっとデータを活用していきたいですね。これまではシステムそのものに縛られていましたが、今はデータを見て、その先を考えられるようになっています。
振り返ってみて、INTER-STOCKの内製化によって一番大きく変わったことは何でしょうか。
鬼丸氏:手に入れたものは「選択肢」だと思います。どこを自分たちで作るのか、どこを外部に委託するのか、他社のパッケージを使うのか、自分たちの基幹と連携するのか。そうした判断を、自分たちでできるようになりました。
万人受けするシステムはありません。一般的なパッケージなら、人がシステムに合わせるしかない部分も出てきます。でもINTER-STOCKは、自分たちの力で、自分たちに合わせて仕組みを変えられる。まずやってみる。だめならまた考える。チャレンジしたからこそ、導入当時には見えていなかった「次に欲しいもの」が見えるようになりました。
現在は、その経験がさらに新しい展開へつながっているそうですね。
鬼丸氏:内製化を通じて、物流会社でも自分たちでシステムを作れるという実感を持てました。今後は、この経験やノウハウを自社だけで終わらせず、他の物流企業のDXにも生かしていきたいと考えています。
マルヨシは、INTER-STOCKの内製化で培ったノウハウを生かし、新たにソフトウェア子会社を設立。同業他社の物流DX支援という新しい事業領域へ踏み出そうとしている。WMS導入から始まった取り組みは、業務改善にとどまらず、人材育成、組織変革、データ経営、そして新規事業へと広がった。
「まずやってみる」という文化があったからこそ、ここまでの変化につながったのだと感じます。本日は貴重なお話をありがとうございました。