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EC業界のロジスティクス事情 ~経験と勘という「クリエイティブ」な作業が物流の成長を阻害する~

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画像素材:PIXTA

 

*** 売上高1億円未満と10億円では全く別の物流の仕組みが必要 ***

 

ECの業界では、売上が年間5億円~10億円になると、「安定期」と言われます。

ECをスタートさせて年間売上高が1億未満の創業期から、5億、10億を目指そうという時期に差し掛かると、必ず訪れる物流の課題があります。

その位の規模になると月間の出荷件数は1万件を超えるボリュームとなり、やがて売上を維持するのが難しくなり、業界で通説となっている10億円の壁にぶつかります。

組織の仕組みや販促の仕組みがこの辺りで限界を迎えるということもありますが、実は物流がボトルネックとなることが多いのです。

EC市場は今現在も拡大を続けており、多くの企業が事業参画をして成功を続けていますが、一方でECを始めたものの、売上の伸びが急に止まった、売上が落ち始めたといったケースも同様に急増しているのです。

その主な原因は、「物流」の仕組みが事業の売上規模に合っていないということです。
月間1万を超える顧客のオーダーに対して自社製品を確実にお客様の手元に届け、顧客満足度をキープするというのは意外と難しいのです。

難しくしている要因の一つとしては、売上高1億円未満の物流の仕組みの延長線上に売上高10億円の物流の仕組みがあるという誤った認識です。

 

*** ECの物流の無駄と非効率は顧客満足度に直結する ***

 

ECの物流は高頻度多品種であり、多種多様です。
物流もそれぞれの商品の特性や物量に応じて、入荷検品からピッキング、荷造、配車、配送までトータルに組み立てなければ、すぐに無駄や非効率が起こってしまいます。

そして、ECの場合はこの物流の無駄や非効率がそのまま顧客満足度に直結しているのです。

売上高が年間1億円未満から5億、10億になれば、それだけのボリュームの物量を組織として効率よくこなす為の仕組みが必要になってきます。
そしてその仕組みは創業期の延長線上にあるのではなく、まったく別の仕組みが必要になってくるのです。

物量が増えてきたので、仕組みは変えずにアルバイトやパートを増やした、社員や事務員も現場に駆り出されて日々の出荷をなんとか回しているといったことになれば、ミスやクレームが急増し、せっかく売り上げや顧客が増えてきた矢先に物流がボトルネックとなって、企業の成長を阻害してしまいます。

それでは年間売上高が1億円未満の物流の仕組みと、10億円の物流の仕組みとでは何が違うのでしょうか?
それは、『確実に物量をさばく自主回転の仕組みが構築されているかどうか』です。

物流には実は意外と曖昧で属人的なクリエイティブな作業が多く存在しています。

売上1億未満から10億円に向けて成長段階にある多くのEC企業では、こうしたクリエイティブな作業がアルバイトやパート化されていない為に、一部の優秀な社員がそうした業務を担っています。

結果、アルバイトやパートは時間通りに帰れますが、そうした一部の優秀な社員は遅くまで残業を強いられます。
またそうした社員は休みを取るのも容易ではありません。
その社員が休むと物流作業は通常の半分の生産性しか上げられなくなるといったケースも少なくないからです。

こうした物流のクリエイティブな作業を仕組みで無くしていくにはITの力を借りるのが最も効果的です。
そこに思い切った投資が出来ないと、いずれ物流がボトルネックとなり、そこで成長の停滞を迎えることになってしまいます。

クリエイティブな作業を行える優秀な社員がいなければ成り立たない物流は売上高10億円の売上を支えることは出来ないのです。

 

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*** 物流現場で経験と勘が物を言うクリエイティブな作業 ***

 

物流現場で属人的でクリエイティブな作業を2つを挙げるとすれば、「荷造り作業」「運送会社の配車作業」です。

EC事業者の物流コストのうち、全体の5割近くを宅配便の運賃が占めます。残りの3〜4割が入荷作業やピッキング、事務費や倉庫の家賃などです。

よって、昨今話題になっている宅配大手の基本運賃値上げはEC事業者にとっては死活問題です。

多くのEC事業者はこの物流コストの半分を占める宅配便の利用料を少しでも安くするために様々な工夫をしています。
その工夫が現れるのが先ほどの「荷造り作業」と「運送会社の配車作業」の2つの業務です。

宅配業者は荷物の三辺合計のサイズと重量と個口数で運賃を設定しています。

よって荷造り作業においては、いかに効率よく商品を荷合わせして個口数を減らすかといったクリエイティブ性が求められ、その性能によって運賃が大きく異なってきます。

この荷造り作業は担当者の経験や勘によって大きく違いが生じます。
同じ荷量でも経験豊富なAさんが作業すれば、1日100個口で済んだところが、まだ経験1ヶ月のアルバイトBさんが作業すると120個口になったといったことが当たり前のように起きてしまいます。

また当日の受注データをベースにどの注文をどの運送会社で送るかを決定する配車作業も実にクリエイティブ性の高い作業になります。
受注データ毎に送る地域、荷物の個口数、サイズ、重量によって最適な運送会社を選択しなければなりませんが、多くの場合こうした作業は専任の担当者が経験と勘で1日1~2時間かけて実施しています。

専任の作業者が休んだりすれば、最適な運送会社を選択することが出来ずに無駄な運賃が発生してしまいます。

 

*** クリエイティブな作業はITで仕組化する ***

 

こうしたクリエイティブな業務をいかに効率化するか、いかに人材を育成するかと考えるのは、売上高1億円未満の物流の仕組みの延長線上にある発想です。
何度も繰り返しますが、売上高1億円未満の物流の仕組みと10億円の物流の仕組みは似て非なるものです。
10億円の売上に対応できる物流の仕組みにする為にはこうしたクリエイティブな作業を完全に無くすことを考えなくてはなりません。

この場合、無くすといっても荷造り作業や配車作業を無くす分けには行きませんので、ITで自動化することで属人的な作業を撤廃します。

荷造り作業は当日の受注データをITで分析し、最適な荷造り指示を作成することが可能です。
どの顧客のどの商品をどのサイズの箱に入れるかを指示することで、誰が作業しても同じレベルの荷造りが行えるようになります。
また、ITで最適解を自動計算することで、これまで人の経験と勘で行っていた荷造りを格段と効率化出来ます。
出来る限り運賃の安くなるように自動的に荷造りを行うことが可能になります。

運送会社の配車計画もITで自動化することが可能です。
こちらも当日の受注データをITで分析し、最適な荷造りを計算した後に、送り先の地域・サイズ・重量・個口数で最も運賃の安い運送会社を自動的に選択し、送り状の発行まで自動化します。

但し、運送会社の選択については、運賃だけで決定出来ない場合もあります。
納期や品質が優先される場合もありますので、そうした条件については顧客毎、商品毎にパラメータとして登録し、システム側で判断出来るロジックを追加する必要があるでしょう。

ECの拡大で今後さらに宅配便の総取扱件数は増えるとみられ、業界全体で人手不足が深刻化しており、宅配便の値上げはさらに続く可能性が高いです。
こうした作業のIT化の動きは今後、さらに広がるでしょう。

今の時代の顧客が求めている物流を、もっともっと開発していかないといけません。

 

※※最後まで読んで頂いた方に耳寄りなお知らせ※※

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