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【3大クラウドを徹底比較!】WMSに最適なクラウドサービスを選ぶ6つのポイント②

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画像素材: Graphs / PIXTA

 

<目次>

1.トヨタが最も重要だと考えるテクノロジーとは?

2.コンピューティング性能比較

3.コスト比較

4.ストレージ比較

5.データベース比較

6.セキュリティ比較

7.ネットワーク性能比較

8.まとめ

 

1.トヨタが最も重要だと考えるテクノロジーとは?

いま世界で最も影響力があるのが、グーグル、アップル、アマゾン、フェイスブックの4社です。これら4社は私たちの生活とビジネスのルールを根本から変えつつあります。当然物流も彼らが作る新たなルールと無縁ではありません。

トヨタ自動車が1月18日に発表した実証未来型都市「コネクティッド・シティ」。この未来型都市は5GやIoT、AI(人工知能)を活用して、持続可能な未来都市をモデルとして構築するというものです。
175エーカー(約70万8000平方メートル)という広大な敷地におよそ2000人の住民が暮らす計画で、2021年初頭に着工する予定です。

トヨタはデジタル化を2つのタイヤに例えています。「テクノロジーを駆使すること」「カルチャーを変えること」がデジタル化推進の両輪となるといいます。そして、駆使するテクノロジーとして最も重要なのは「クラウド」だといっています。

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このクラウドコンピューティングの世界でも、アマゾンが世界No1でマイクロソフトとグーグルがそれを追いかけます。
今回は前回に続いて、WMSに最適なクラウドサービスを選ぶポイントを6つに整理して、各社のクラウドサービスを比較してみたいと思います。

 

2.コンピューティング性能比較

各社の基本的なサービスとして、クラウド上のサーバコンピュータにユーザーがアクセスして自由に利用することが出来ます。
AWSは「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」、Azureは「Virtual Machines」、GCPは「Compute Engine」というサービス名で提供しており、それぞれに特徴があります。

AWSは仮想サーバー、ストレージ、リレーショナルデータベース、データウェアハウスといったITインフラの構築に必要な機能がバランス良く揃っており、顧客の要望に広く応えられるという点では今のところNo1でしょう。また年間千件以上の新サービスの提供と機能改善を行っており、先進性という点においても今のところ群を抜いています。

つまり、AWSを採用することで企業は常に最新の技術を自社のシステムに組み込むことが可能になるのです。

またAWSは100Gbpsの大洋横断ケーブルで接続された210の拠点を持つ最大規模のグローバルネットワークを構築しているため、プライベートネットワークを介して世界中のどこにでもお客様のアプリケーションやコンテンツを配信することが可能です。

GCPの特徴はなんといっても、Google社内で使われているものと同じテクノロジーやインフラをユーザーがそのまま利用できる点でしょう。Google検索のプラットフォームや、Youtubeの動画配信プラットフォームを活用して社内のシステムを構築することが可能になります。またビッグデータや深層学習等の機能が優れています。

Azureの特徴はOffice365といったMicrosoft社が提供するほかのクラウドサービスとの連携や移行がスムーズにできる点です。
SharePointのようなアプリケーションからの移行もスムーズに行えます。

またAzureは金融、航空、電力など特定の業界の課題解決や、オンプレミスサーバーとの親和性が高い点が特徴です。

VMの起動速度はGCPが15秒、AWSが21秒、Azureが60秒でGCPが最も優れています。

2019年12月にCockroach Labsが公開した主要クラウドサービスの処理性能を比較した年次レポート「2020 Cloud Report」によるとAWSが最も優れている結果になりました。とは言っても、下のグラフを見る限りは、今のところ3大クラウドの処理性能に大きな開きはないようです。

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※3大クラウドサービスの最大tpmC値比較グラフ(出典:Cockroach Labs)

 

3.コスト比較

 料金についてはいずれのクラウドも従量課金制でクレジット決済オンリーとなっています。料金の比較は各社のサービス毎に非常に複雑に設計されており、単純比較が難しいのが本音のところです。とはいっても、何かしら比較しないと、皆さんの参考になりませんので、CPUをオンデマンド、OSをLinux、ストレージは各社のデフォルト値(AWS:8GB/GCP:10GB/Azure:50GB)という条件で算出しました。結果はAWSが89.28ドル、GCPが62.86ドル、Azureが94.17ドルでした。

OS、CPU、ストレージ等の構成により変動しますが、現状ではGCPが最もコストパフォーマンスに優れていると考えて間違いないでしょう。

課金単位については、AWSとGCPは秒単位で課金を行っており、Azureのみ分単位です。ただし、AWSの場合はEC2でWindowsを利用する場合は時間単位での課金のため、課金単位もGCPが最も利用しやすいでしょう。

AWSとGCPは米ドルでの請求となるので、日本円での支払いを希望する場合はAzureを選択するとよいでしょう。

 

4.ストレージ比較

データを保存するストレージはクラウドを利用する上で非常に重要な要素になります。倉庫管理システム(WMS)を動作させる場合においては、日々の出荷指示データや入出荷実績データ等の大量のトランザクションデータをバックアップで保管する必要があります。

AWSのストレージはAmazon Simple Storage ServiceでS3(エススリー)と呼ばれていて、3大クラウドの中では最も古い歴史を誇ります。AzureではAzure Storage、GCPではGoogle Cloud Storageという名称が使われています。

書き込み、読み取り、削除を大量に処理する能力を、可用性とスケーラビリティの両面から測定すると、今のところAzureが最も高い性能を発揮していると言えるでしょう。

 

5.データベース比較

データベースの選択は、WMSのデータ活用基盤を設計する上で非常に重要です。データベースの選択基準はユースケースによって異なります。WMSのような業務系のシステムは、ほぼ100%の割合でリレーショナルデータベース(RDBMS)が利用されています。

※リレーショナルデータベース・・・列と行を持つテーブルのセットとしてデータを格納し、
                 それぞれのテーブルが事前定義された関連付けによって表現されるデータベースのこと。

そして、このRDBMSの選択肢が最も多いのはAWSになります。AWSでは「Amazon RDS(Relational Database Service)」というサービスの中で、MicrosoftのSQLServer、Oracle、オープンソースのMySQL、PostgreSQL、MariaDBのRDBMSを選択可能です。
また「Amazon Aurora」というクラウド向けに構築された独自のRDBMSも提供しています。このRDBMSは、MySQLおよびPostgreSQLと互換性のあるリレーショナルデータベースです。商用データベースと同等のパフォーマンスと可用性を10分の1のコストで実現します。

新世代のデータベースと言われている「NewSQL」については、高額ではありますが各社提供しています。

 

6.セキュリティ比較

パブリッククラウド上でWMSを運用する際に、最も留意すべきなのがセキュリティです。WMSでは、自社の顧客情報はもちろん、荷主企業の情報も格納されるケースが多いためです。各クラウド事業者は、仮想ネットワークに対するセキュリティ機能を提供しています。いずれの企業もISO27001、270017、270018等多数の第三者認証を取得しており、高い水準で管理されているため大きな差はありません。

 

7.ネットワーク性能比較

ロードバランサ、オートスケールについては各社機能はありますが、GCPの性能は最も優れています。
またGCPのデータセンター内では、Googleが独自に開発したネットワーク機器をデータセンターで採用しているため、ネットワークのスピードは最も優れているといえます。
(※GCPは複数のリージョンにまたがった1つのVPCを作成することで高速化を実現している)
その他、固定IPの持続性、VPN、DNSの性能については各社大差はありません。

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8.まとめ

それぞれ細かく比較してみましたが、ざっくり比較すると、柔軟性や豊富なサービスを利用したいのであればAWS、ビッグデータの解析や起動の速さ、機械学習関連の技術、ネットワーク性能に拘るのであればGCP、マイクロソフト製品との親和性を考慮するならばAzureといったとこでしょうか。

今回の比較は2020年1月時点の情報をベースに各社のクラウドサービスを比較しています。しかし、各社が提供するクラウドサービスは常に進化を続けており、価格体系も変更が激しいので、実際にWMSをクラウドに移管する際に最新情報を取得して比較検討することをお勧めいたします。
今回比較した項目について最新情報を取得すれば、自社にあったクラウドサービスを選びやすいと思います。参考になれば幸いです。

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