経営者のための物流DX実践ガイド⑥ ~テクノロジー編~|在庫管理システムならカスタマイズに強い【インターストック】

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経営者のための物流DX実践ガイド⑥ ~テクノロジー編~

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 画像素材:metamorworks/PIXTA

<目次>

1.テクノロジーは希望となるか?脅威となるか?

2.物流情報が物流の最重要インフラとなる

3.エコシステム実現に向けて物流を時間軸として捉える

 


1.テクノロジーは希望となるか?脅威となるか?

 

突然ですが経営者の皆さんに質問です。「今後、御社の物流・ロジスティクスに求められるテクノロジーは何でしょうか?」ロボティク
スでしょうか。それともAIでしょうか。はたまたブロックチェーンでしょうか。皆さんがこの質問の回答を得るには、まずテクノロジーを活用することで何が出来るのか、そしてどの領域でどのようなテクノロジーを採用するのかを考えなければなりません。

物流領域でテクノロジーの活用が必須となったいま、そもそも何が実現可能になるのでしょうか?また以下のような疑問も同時に頭
に浮かんでくるのではないでしょうか。

1.現在の業務とテクノロジーをどう繋げればいいのか?
2.どの程度テクノロジーの活用に投資するべきなのか?
3.テクノロジーの担い手とどう繋がり、どう採用すればいいのか?

これらの疑問に対して、すでに答えを見出した企業や経営者にしてみれば、テクノロジーの急速な発展は、”希望”であり、そうでない者
にしてみれば”脅威”でしょう。テクノロジーの発展が新たな雇用やビジネスチャンスを創出していくという希望として語られる一方で、雇用や市場が失われることへの不安として語られる場合があるのもそのためです。読者の皆さんはどちらでしょうか。テクノロジーが物流・ロジスティクス発展の中心となったいま、心に頂くのは”希望”でしょうか。それとも”脅威”でしょうか。もしかするとそのどちらでもあるかもしれません。

テクノロジーがもたらす環境の変化を、我々はどのように捉えて、何を実行していけばいいのでしょうか。疑問は尽きませんが、物流・ロジスティクスの進化を支える新たなテクロノジーについて整理することで、少しでも皆様が答えを見出すお手伝いが出来ればと思います。

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2.物流情報が物流の最重要インフラとなる

 

長い間、物流を支える重要なインフラは、道路、鉄道、港湾、空港という輸送手段の装置や保管のための倉庫など物理的なものでした。
しかし、現代のロジスティクスに求められるのは、「最適解」です。保管、輸送、作業のコストや速度を最適化するための設計がこれまで以上に重要視されています。環境問題や労働人口不足により、可能な限り今あるリソースを有効利用しつつコストを抑える必要がある
からです。そのため、物流情報はその価値を急速に高めており、その情報を扱うシステムは今や最重要なインフラとなります。

世界をリードする企業では、AIを搭載した物流情報システムがロジスティクス全体をリアルタイムに監視し、在庫や輸送を最適化するた
めの技術が利用されています。これまで長い間、情報システムは各企業毎に導入、活用されてきました。しかし物流DX時代で必要とさ
れる情報システムはそれとは違います。その違いを以下の3つの重要な観点から説明します。

1.エコシステムという経済持続性の観点
2.物流を全産業の共同事業として捉える観点
3.需要と消費動向に全員がアクセスするという観点

こうした観点で物流DX時代に求められる情報システムを考えてみると、サプライチェーンを情報で統合する機能が必須要件であることを理解頂けると思います。エコシステムの観点からみると、情報が各社バラバラであれば、無駄な輸送や無駄な在庫が生まれます。また
システムも各社バラバラであれば、各社で似たような機能をバラバラで実装することになり、無駄なIT投資、無駄な開発工数が生まれます。

今後国内では、ITエンジニアの不足が急速に進みます。2030年には約36万人のエンジアが不足すると言われています。続いて、物流を共同事業として捉える観点からみると、製品や商品の情報統合が最も重要な課題であることに気付くと思います。また製品調達や製造工程がグローバル化する中で、物流の最適解をスピーディに見つけ出すには、需要と消費動向をサプライチェーン全体で把握する必要があります。プラットフォーム上で物流情報が共有され、それらの情報を反応として的確に捉え、各社の事業活動に反映をさせていかなければなりません。それは国が民間に最も期待しているところでもあります。

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3.エコシステム実現に向けて物流を時間軸として捉える

 

では、いったいどの領域に御社はテクノロジーを投資しますか?在庫管理でしょうか、SCMでしょうか?それとも需要予測でしょうか?私は、需要や市場を時間軸として捉えるための術をテクノロジーを駆使して手にいれた企業が、今後の物流市場をリードすることになると勝手に予測しています。それは、物流活動をエネルギーとして考えると容易に説明がつきます。物流やロジスティクス活動の基本は量と規模と速度のコントロールですが、そのためにテクノロジーの活用が進んでいます。量も規模も速度も数値を上げていくには、エネルギーを必要とします。大量に処理しようとすれば重さに比例するエネルギーが必要になります。速度を上げようとすればその2乗に比例するエネルギーが必要です。

今後の物流にとって、最も重要なのはエコシステムの構築です。環境問題、労働人口問題、コスト問題もエコシステムを実現することで同時に解決することが出来ます。エコシステムで必要となるのは、市場の要請に合わせたロジスティクスです。つまり、必要とされるタイミングに合わせて、前もって必要な量をできるだけ短い距離で、ゆっくりと運び、それでいて市場のニーズに応えるための調整弁としてテクノロジーが求められるようになるでしょう。それは、データを時間軸で捉えるということになります。いつまでに作るのか、いつまでに送るのか、いつ必要になるのか。こうした時間を操る能力が企業にはまだまだ不足しています。時間の流れは、業界が違っても、扱う品種が違っても、国が違っても、完全に一定です。この完全に一定である時間を軸として、市場のニーズと物流を調整するためのテクノロジー活用が今後は世界的なトレンドになっていくのではないかと考えています。

量が増えれば重くなり移動のエネルギーが必要となりますし、余れば処分するためのエネルギーも必要なります。最小のエネルギーで物流を実行するためのエコシステムには、調和とバランスを維持する能力が必要です。そのために在庫を数量ではなく時間で想像する必要があるのです。私たちも物流デジタル化に最大限貢献するために、その研究開発を進めていきます。

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