経営者のための物流DX実践ガイド⑦ ~5G通信技術編~|在庫管理システムならカスタマイズに強い【インターストック】

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経営者のための物流DX実践ガイド⑦ ~5G通信技術編~

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 画像素材:ivector/PIXTA

<目次>

1.5Gの3つの特徴

2.物流業界で期待される「超低遅延」技術

3.5Gで実現されるスマート物流

 


1.5Gの3つの特徴

 

次世代移動通信システム(5G)は、物流業界に革命をもたらすと考えられています。私も5Gは物流業者の運命を左右すると
考えています。データを自由かつ効果的に活用できる企業が競争力を得る時代に本格的に突入するでしょう。

5Gは従来の移動通信技術の20~100倍の速度でこれまでにないレベルのデータやコンテンツを扱うことが可能になります。
この5Gサービスは世界各国で続々と開始されており、まさにDX化社会の実現に向けた通信インフラとして期待されています。

データの高速化によって、価格、製品仕様、在庫情報、売れ行き、鮮度など物流に必要なあらゆる情報に素早くアクセスでき
るようになります。これまでもそうした情報を物流では活用していましたが、データの量と鮮度の次元が圧倒的に違います。

各サプライヤーの在庫情報も前日のデータでやり取りを行っていたのが、リアルタイムに近づいていきます。データも各企業
単位で扱っていた量から、サプライヤー全体、業界や市場全体でのオープンな活用が拡大していきます。

ここまで見ていくと5Gが「なんとなく凄そう」ということが分かって頂けたかと思います。では、具体的にこれまでの4Gと何が
違うのでしょうか?ここで少し5Gの基本についておさらいをしておきましょう。

5Gは「超高速」「多数同時接続」「超低遅延」という3つの特徴を持つ通信技術です。この3ついずれも4Gとは比べ物になら
ないくらい飛躍的に向上したのが5Gなのです。では、なぜそんなに高速になったのでしょうか?

その違いはアンテナにありました。5Gでは、マッシブMIMO(Multiple-Input and Multiple-Output)と呼ばれるアンテナが採用され、
「ビームフォーミング」と呼ばれる一定方向に電波を送る技術と組み合わせることで超高速通信を可能にしています。

さらに、利用可能な周波数帯域幅も4Gが20MHzであるのに対して、5Gでは100MHzが利用可能となっています。

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2.物流業界で期待される「超低遅延」技術

 

5Gの特徴である超高速伝送を活用すれば、高速道を走行中のトラックから撮影した4K映像をリアルタイムにサーバーへ伝送し、
その映像を用いてサーバ上の映像処理エンジンにて、交通状況や障害物などの自動検知を行い、近隣の高速道を走行中の全
トラックに情報を送ることが可能になるでしょう。

中でも5Gの特徴の一つである「超低遅延」には、物流業界でも大きな期待が寄せられています。5Gは2020年3月に商用サービス
が開始されましたが、現状はまだノンスタンドアロン方式(NSA)を採用しているため、5Gが本来持つ機能をフルに発揮できていま
せん。しかし、今後スタンドアロン方式(SA)によるサービスが始まると、いよいよ5Gの真骨頂である「超低遅延の世界」が到来す
るのです。

遅延とは、例えば遠隔地にあるロボットに命令を出してから、ロボットが動き出すまでの時間差のこと。超低遅延の5Gでは、この時
間差を大幅に短縮することができるので、スムーズにロボットを操作させることが可能になります。

超低遅延では1msの低遅延を実現することから、自動車分野への応用が期待されており、世界各国で自動車への応用や研究が
盛んに行われています。中でも自動運転技術はトラックドライバーの不足が今後も加速する国内では1日も早い実用化が待たれ
ます。また超低遅延では、映像をほぼリアルタイムで遠隔地に送ることが可能なので、例えば、トラックの前方の4Kカメラを搭載し
て、カメラで撮った4K映像をネットワークで送り、遠隔地にいるドライバーが装着しているVRゴーグルに映像を送信することで、
トラックに乗車しなくても、安全に運転することが出来るといったことも実証されています。

3Gや4Gではデータ処理能力の限界で利用できなかったバーチャルリアリティ技術が5Gによってこれからどんどん進んでいくでしょう。
私たちエンジニアの仕事は新型コロナウィルスの影響ですっかりリモートワークが定着しましたが、トラックドライバーも近い将来リモ
ートワークが当たり前になる時代が来るのではないでしょうか。

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3.5Gで実現されるスマート物流

 

5G技術によってスマート化社会の実現が期待されています。スマート化社会とは、IoT、AI(人工知能)などの先端テクノロジーを活用
した社会です。都市で言えばスマートシティ構想、工場で言えばスマートファクトリー構想、そして物流ではスマート物流構想として、
世界中でその実現に向けて取り組みが進んでいます。

PwCのグローバル技術責任者のウィルソン・チョウ氏はこう語ります。「企業が様々な手続きや取引をデジタル化することで、より多
くの価値をデータから得られる。多くの企業がデジタル・ジャーニーという長い旅路を普及・発展させていく上で、5Gは基幹通信網と
して機能する」と。

物流業界で「ロジスティクス」や「3PL」のコンセプトが広まったのは1990年代。
2000年代に入って本格的なサプライチェーンの時代を迎え、先進的なSCMの構築を支える屋台骨として物流はその活躍の場を拡げ
ていきました。そして近年では「4PL」や「スマート物流」というコンセプトが広まりつつあり、物流がAIやIoTと融合することが国、社会、市場から期待されています。

私たちはこの期待を裏切らずにしっかりと応えていかなくてはなりません。スマート物流は、クラウド技術によって管理されたビッグデ
ータが、モノと情報、さらにはキャッシュフローまで含めてその流れを制御し、AIや各種センサーをともなうIoTとリンクすることでより効率的、戦略的に管理、活用する仕組みです。より多くのデータを高速で伝達することで、在庫や輸送中の製品の情報、顧客の
閲覧状況、購入に関する最新情報が手に入るようになります。WMS(倉庫管理システム)、TMS(輸配送管理システム)、在庫管理シ
ステムなどに、より高度な情報処理能力をもたせることで、関連端末デバイスなどがこれまで以上に高い利便性を有することになる
でしょう。

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5Gは本物の革命です。過去10年間スマフォやSNSがそうだったように、今後10年顧客とのつながりを強めロイヤリティを高める上
での要となるでしょう。アナログとデジタル、オンラインとオフラインの垣根は取り払われ、すべての物をいつでもアプリケーション
で操作し、取出し、加工することが可能になります。

社会を構成しているあらゆる実体要素が5G技術によって有機的につながることで実現されるコネクティッド社会。そこでは当然
スマート物流が経済の足回りを支え、そのフィールドで躍動するのは、今からこの領域に投資した企業に他なりません。

※輸快通快は物流領域により高度な情報処理能力をもたせることでスマート物流の実現に貢献します!

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