経営者のための物流DX実践ガイド⑨ ~CTO編~|在庫管理システムならカスタマイズに強い【インターストック】

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経営者のための物流DX実践ガイド⑨ ~CTO編~

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 画像素材:tashatuvango/PIXTA

<目次>

1.CTOを創設しよう!

2.CTOはIT部門の長なのか?

3.CTOが知っておくべき3つのキーワード

 


1.CTOを創設しよう!

 

先日、インテックス大阪で行われた第二回関西物流展にブース出展とセミナー登壇をさせて頂きました。全国から
弊社ブースにお越し頂き、物流DXの相談が寄せられました。私はデジタルによるビジネスの変革を希望するクライア
ント企業に対しては、新しいポジションとして「CTO(最高技術責任者)」を創設することをお勧めしています。CTOは必
ずしも技術屋である必要はないと私は思っています。デジタル・ビジネスモデルに深い理解があり、リーダーシップが
あれば十分に務まるポジションです。

組織が大きくなればなるほど、社内にはどうしてもデジタルに疑い深い保守派が存在します。会社の事業分野や現
在の経営環境、市場の力学について語り、そうした保守派をデジタル・ビジネスに巻き込む必要があるのです。

では、CTOにはどんな素質を求めるべきでしょうか?ドイツのリーダーシップ・コンサルタント企業「メタベラトゥング」
が行った世界1000人の経営層に行ったアンケート結果によると、「謙虚さ」「順応性」「ビジョナリー」「積極的な関与」
の4つの特性が必要であることがわかりました。

謙虚さとは、フィードバックを受け入れ、他者のほうが自分より知識があると認めることです。順応性とは、変化に
対して自分のマインドを変化させる勇気を持つことです。ビジョナリーであるということは、短期的な結果に惑わされ
ることなく、長期的な目線でものごとを考えることを意味します。デジタル技術が自社のビジネスにどのような影響を
もたらすのか、仮説を立てて考えることが求められます。最後に積極的な関与は、変革リーダーとして最も重要な
要素になります。多様な利害関係者に対してデジタル化の必要性を伝える能力が求められます。


2.CTOはIT部門の長なのか?

 

CTOの役割は自社の物流DXを推進することであり、包括的に変革を監視するという明確な責任を持ってもらいます。
経営者はCTOを任命したら、長い時間を費やして変革に関する役割と範囲を定義し、企業として新しい何かができる
ようになることを依頼します。しかしながら、多くの企業ではCTOをIT部門に属する形をとります。しかし、私はこの方
法には反対です。

CTOは部門間を超えて横断的に取り組みに集中する必要があり、各部門に対してデジタル能力を組み込むように
働きかけなければなりません。IT部門の長として任命してしまうと、IT部門を超えて影響力を発揮することが難しくなり
ます。何度もくどいようですがDXはこれまでのIT投資とは違います。DXを強力に推進していくためにも、CTOをCEOの
直属にすることを提案します。経営層の一員にすることで、DX成功に必要なレベルの権威を与えることができるのです。

IT部門の中にCTOを組み込んでしまうと、企業組織のヒエラルキーの下層に埋もれてしまい、経営者が求めるレベル
の変革を実行することはほとんど不可能でしょう。CTOには高いレベルの序列を与え、中間管理職としてではなく、
組織内に大きな影響力を持つ経営幹部の一員として扱うのです。

ちなみに弊社も小さな組織ではありますが、CTOは社長直属の役員に任命しています。ITベンダーだからそうしてい
るわけではなく、もし物流業界に身を置いていたとしても同じようにしていると思います。

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3.CTOが知っておくべき3つのキーワード

 

先に述べた4つの要素「謙虚さ」「順応性」「ビジョナリー」「積極的な関与」を兼ね備えた人材をCTOに任命し、CEO直属
に配属したら、いよいよ物流領域のデジタル化を進めていきましょう。

物流事業者のデジタル能力は極めて低いのが現状です。黒色と緑色の画面の端末を何度となく現場で目にしてきました。
FAXによるやり取り、手書きの報告書等が物流現場の主な仕事道具です。DXの前に物流事業者には取り組むべきデジタ
ル化が山積みなのです。しかし、IT部門の人々は勤務時間の大半を運用保守やメンテナンスに費やしています。これはIT
部門だけの問題ではなく、会社全体の問題です。デジタル・プロジェクトや変革に向けた努力が皆無なのです。つまりまだ
まだDXどころではないというのが本音です。

CTOは、IT戦略の策定、物流システムの企画、構築、ITインフラやセキュリティの企画など優先順位を決めて計画を立て、
必要な人材で小規模なチームを編成し、アジャイル的にデジタル化を推進していきます。

物流領域のデジタル化についてCTOが頭に入れて置かなければならない3つのことは、「オートメーション」「洗練
されたWMS」「LFA」の3つの概念です。

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まず1つ目の「オートメーション」とは、労働力不足に対処し、仕事の質を向上させるために、戦略的に自動化を加速して
いくことです。自動化された倉庫オペレーションシステム、自動仕分け機、AGVなどの新しい自動化装置の導入だけでなく、
これらの機器メーカーとの共同開発にも積極的に取り組んでいきましょう。

続いて2つ目の「洗練されたWMS」とは、社員、パート、アルバイトの誰でも効率的に高品質の作業ができる普遍的な環境
づくりを支援するWMS(倉庫管理システム)のことです。最適な作業指示を自動的に生成し、RFIDや作業ナビゲーションシス
テムなど関連するソリューションと簡単に接続できるWMSを構築、導入することが求められます。

最後の「LFA」はLogisticsForceAutomationの略です。総コスト削減を達成するため、または運用効率を向上させるための
ソリューションです。在庫配置と配送キャリアのパラメータの膨大な組み合わせから、短時間で最適な出荷手配を導き出す
ことができるシステムです。

戦略、ビジネス、テクノロジーは永続的に融合しています。コアビジネスを超えて、イノベーション、デジタルトランスフォーメーションについて本気で考える時が来ました。CTOは業界、適切なテクノロジー、および新たなトレンドに関する深い知識を持ち、企業が
前進するための最良の道を特定することが期待されます。データを利用する組織は、よりスマートな計画を立て、機会を特定し、
迅速に対応し、無駄を排除し、リスクを軽減することができます。物流業界も他業界と同様にレガシーシステムが成長を遅らせて
います。レガシーITを最新化しながら、新しいテクノロジーにインテリジェントに方向転換する方法を模索しなければなりません。

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