在庫管理を効率的に行おう!|オープンソースの倉庫管理システム(WMS)【インターストック】

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在庫管理を効率的に行おう!

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今回は在庫管理を効率的に行う方法についてご紹介します。

在庫管理の重要性についてメールマガジンでもご紹介していますが、在庫管理を行う本来の目的とは何でしょうか。
それは、売上に対しての原価の把握または、粗利の把握を行うためです。

最近の経済では株価の乱高下や円高の急進、地球温暖化などによる自然環境の変化、地域紛争などによる原価の高騰が発生し、利益をどのようにして確保して行くのかが企業存続のポイントとなっています。

多種多様な在庫を取り扱っている企業では、在庫管理だけでも相当な作業が発生します。
この作業を効率的に正確に行うにはノウハウが必要となります。
下記で在庫管理を効率的に行うための方法を挙げていきます。

◆頻繁に仕入れる(回転の早い)在庫の管理
1.直近1ヶ月の仕入先からの納品書や請求書から在庫の一覧を作成して、数量記入欄を設けます。
2.実際に在庫の数をカウントし、一覧に数量を記入します。

高頻度で仕入れる在庫については上記方法を取り、実際に仕入を行ったことが分かる資料(納品書や請求書)を基に表を作成すれば
もれを無くすことができます。

◆頻繁に仕入れない(回転が長い)在庫の管理
頻繁に仕入れない在庫についても同様の管理方法で対応できます。
また、回転が長いものは、下記ルールを設けることも大切です。

・高頻度仕入在庫とロケーションを分けて数をカウントしやすくする
・数年に渡って残る在庫は処分(廃棄)してカウントの手間を減らす

◆予測在庫数・金額、予測利益率と比較する
売上が確定している場合は粗利の予測を行うことができますが、予測した粗利が少なすぎる場合は、数のカウント間違いや大量の紛失や盗難が発生した 可能性が出てきます。
上記原因に該当せず、なおかつ粗利や粗利率が低い場合は、仕入額の上昇が根本的な問題だと考えられます。
そのため、仕入額を下げるよう仕入先と交渉したり、原価の高騰を売値に反映させたりするなど、経営戦略の見直しが必要となります。

◆在庫管理の手間を減少させる案
上記で在庫管理の方法を簡単にご紹介しましたが、在庫管理の手間を飛躍的に減少させる方法としては、在庫管理システムの導入が効果的です。
例えば、各商品にバーコードやICタグをつけ、仕入(入荷)や移動、販売(出荷)を行った際にリーダーで読み取りを行えば、いつ仕入(入荷し)た か、どこに動いたのか、いつ販売(出荷)されたかの数が正確に把握できます。
特に取り扱い品目の多い企業について在庫管理システム導入は、効率面や正確さで即効性が見込めます。
棚卸でもミスを防止し、高精度なカウントが行えます。

在庫管理が容易になる在庫管理システムの導入では、売れ筋商品、死に筋商品の把握や分析が可能になるというメリットもあり、会員カードや
ポイントカードとの連動を行えば、年齢、性別、地域なども含めた売上分析も行うことができます。

以上をまとめると

1.請求書などから仕入商品の一覧表を作成する
2.実際の在庫数をカウントする
3.長期在庫は処分または廃棄を行うか、通常のロケーションとは別で管理を行う
4.在庫管理システムの導入を検討する

この4点が在庫管理を正確かつ効率的に行うためのポイントとなります。

最後に在庫を減らすこと、特に不要な在庫を減らすのは明確なことで大切なポイントですが、最も重要な要素の一つはスピードだと思います。

在庫を減らし過ぎたため、お客様に商品を提供するスピードが遅くなったり、欠品を起こして機会を損失してしまったりするようでは本末転倒です。
在庫管理は考えれば考えるほど奥が深いため、いかに正確で効率的な在庫管理が行えるのか、みなさんも日々頭を悩ませているのではないでしょうか。