導入事例12:株式会社リアルマックス|オープンソースの倉庫管理システム(WMS)【インターストック】

導入事例紹介

株式会社リアルマックス

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インターストック導入効果

  • 導入期間広島物流センター:約1ヶ月・関東物流センター:約1週間
  • カスタマイズ無し
  • 基幹システムとの連携方法DB公開による直接参照

インターストック導入効果

最大の強みである”顧客密着力”を強化する為、自社物流に切り替えを決断

取材風景の写真

「色々なシステム会社と付き合ってきたけれど、こんなに柔軟に対応してくれる会社は初めて」

業務部 企画開発課
上岡 直樹 次長

株式会社リアルマックスは2000年に中古ゴルフクラブ買い取り販売店として事業をスタートし、その後インターネット通販に特化し、同社が運営する「アトミックゴルフ」は世界61カ国へ展開するまでに成長しました。

ゴルフはスポーツの中でもプレーヤーの年齢層が幅広く、ハンディキャップというルールもあり、大人から子供、上級者から初心者まで、みんなでワイワイ楽しくコミニュケーションできる点が魅力です。創業者の青末 勇介氏(現代表取締役)はそういった魅力のあるゴルフに関わっていきたいという思いでゴルフ事業をスタートさせました。

”顧客密着力”をスローガンにした同社のサービスは、顧客から絶対的な支持を得て、無名ブランドのドライバーを年間2000本以上販売し、日本一の販売実績を誇るなどの実績を残しています。楽天ショップイヤー、ヤフーショッピング年間ベストストア、楽天リサーチ顧客満足度1位に選出されるなど、数々の賞を受賞しています。

同社の物流は事業立ち上げ当初は自社倉庫で自前オペレーションでした。しかし、6年前に某大手運送会社の倉庫を借りて倉庫オペレーションも全て大手運送会社にアウトソースしました。しかし、ECの世界では顧客ニーズは日々多様化しています。そうした顧客のニーズに対して、同社の強みである”顧客密着力”を最大化させる為、アウトソースしていた倉庫オペレーションを全て自社に戻す決断をしました。

委託先の運送会社の倉庫に保管されていた在庫を全て自社倉庫に移動し、入出荷作業も全て自社で運営することになると、新たに物流システムが必要になります。同社では早速、倉庫管理システム(WMS)の検討に入りました。

そこで、同社の情報システム部門として、新物流システムの導入を牽引した業務部企画開発課の上岡 直樹次長に、自社物流に移行するまでの経緯や今後の取り組みについてお話を伺いました。

物流アウトソースで、柔軟なサービスが困難に

--大手運送会社に委託されていた物流を自社物流に切り替えようと決断された理由を教えて下さい。

昔は自社の倉庫で在庫して物流を行っていました。それを大手運送会社に完全委託したのが約6年前です。しかし、近年の多様化する物流ニーズ、顧客ニーズにスピーディに対応する為には他社に委託する物流オペレーションがボトルネックになってきたのです。

--具体的にはどういった点がボトルネックだったのでしょうか。

例えばプレゼント梱包したい、カタログやチラシを入れたりしたいといった場合に、作業費用の見積もりをまず頂いて、社内稟議を通してそれからやっと入れるといった感じでした。時間もコストもかかり、何をやるにしてもスピードが出ない点に大変困りました。またキャンペーン等でセットを組んで出荷するような場合も、そういった出荷を柔軟に対応してくれそうな物流会社は見当たりませんでした。

--コスト面よりも物流サービス面で課題を抱えて自社物流に切り替えられたのですね。

はい。ECの場合は、新しい商品が入荷されたら商品をサイトにUPするのですが、そういったオペレーションのスピードも課題になっていました。世の中のECの流れとしては、スタンダードをアマゾンが筆頭になって作っていっているので、24時間365日の配送等も見越していく必要があります。アウトソースに頼った体勢では今後厳しいだろうといった判断でした。

柔軟性に優れている点を評価してINTER-STOCKを選定

--自社物流切り替えのタイミングで物流システムを新規導入されました。

昔、自社で物流をやっていた時は自社開発した物流システムでオペレーションしていました。今回もその方向で最初は検討していたのですが、自社のシステム運用負担を軽減させる目的でアウトソースも視野にいれて検討することになったのです。

--沢山の物流パッケージがある中でINTER-STOCKを採用頂いた理由はなんでしょうか。

決め手になったのは、地元広島ということと、柔軟なカスタマイズが可能な点です。

--システム機能面で他社のシステムと比較してどうでしたか。

機能面で他社と大きな差を感じることは正直ありませんでいた。(苦笑)しかし、何といっても御社のシステムやスタイルはとにかく柔軟性が高いです。DBを完全公開して自由に利用させて頂いたりして大変助かっています。そうしたユーザ-に寄り添って導入していく感じはとても安心感がありました。私もシステム屋として沢山のシステム会社と仕事をしてきましたが、こうした経験は初めてです。

--ありがとうございます。システムを導入頂いてもう1年になりました。今の評価をお聞かせ下さい。

自社で倉庫内オペレーションを行うに当たってアルバイトを採用し、作業に慣れないメンバーでスタートしましたが、大きなトラブルもなくスムーズに立上げ出来ました。6年近くやっていなくて、いきなりアルバイトを投入して切り替えたにしては、スムーズに移行できたと思います。委託していた当時と同じレベルの物流を早期に構築出来たのは大きいです。

--広島倉庫での物流が稼働して、8ヶ月後には関東物流センターも稼働をされました。

お蔭さまで今年の夏には倉庫を新しく借りて、関東にも早期に展開できました。私が現地に3日間セットアップと操作教育に行っただけで、スムーズに立上がりました。

自前物流は作業スピードとコストに課題

--自社物流切り替えのタイミングで物流システムを新規導入されました。

順調にきていますが、まだまだ作業者の熟練度は上がっていないので、作業スピード面で課題があります。但し、品質の高い作業は行えています。

--切替前と比較してコスト面はいかがでしょうか。

正直なところ、現状はコスト増です。しかし、今後は作業者の熟練度も増し、色々と改善も行っていく予定なので、あまり心配はしていません。急な入荷や出荷の対応が臨機応援に対応できるメリットはやはり大きいと感じています。

--弊社のお客様も自前か委託かで悩んでいらっしゃいます。そういった同じ悩みを抱える皆さんに向けて経験者として一言アドバイスをいただけないでしょうか。

商品の特性によると思います。小さい商品だったら、アマゾンFBAに在庫するのが一番良いかもしれませんね。送料も全国一律360円ですし、24時間365日の出荷にも対応してくれます。
ただ弊社みたいに大物商品だったり、アマゾンの規格に合わないサイズの商品を扱っている場合は、自前で物流をする方が良いと思います。
また自社製品を扱っていないような小売形態の場合も、自社で物流を持った方がメリットが大きいと思います。

--それは何故ですか。

自社が作っていない商品を仕入販売して、物流もアウトソースすると商品に触れる機会がなくなるからです。物流があることで、商品に触れることが出来ます。商品のことを知らなくては売れませんよね。

--なるほど。おもしろい考え方ですね。

バックヤードの出荷指示を完全自動化することで当日出荷に対応

--最後に今後の物流のビジョンをお聞かせ下さい。

物流は今後も最優先で強化をしていくつもりです。即日出荷対応も検討しています。

--即日配送を対応していくにあたって、運用面、システム面でどのような対応が必要になりますか。

まず在庫するのは必須ですね。売れている商品の7割~8割は在庫を増やさないといけないでしょう。
またお客様のオーダーを自動で基幹システムに流して、直ちに配送できるようにWMSで処理するというスピード感が必要になります。
オーダーから人が一切介在せずに、自動でWMS(INTER-STOCK)から作業指示が出力される仕組みが必要です。
朝来たら今日出荷分はもう出荷作業の準備が出来ている流れにすることが目標です。

--本日は貴重なお話をありがとうございました。

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