“今すぐ実務に役立つ” 物流センター運営の教科書 ~センター内のレイアウト~|オープンソースの倉庫管理システム(WMS)【インターストック】

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"今すぐ実務に役立つ" 物流センター運営の教科書 ~センター内のレイアウト~

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 画像素材:tele52/PIXTA

<目次>

1.物流センター内のレイアウトの基本原則

2.保管レイアウトの5原則

3.デッドストックは毎月処分する

4.U型、I型、L型レイアウト

5.棚レイアウトの細部設計

 

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1.物流センター内のレイアウトの基本原則

 

物流センター全体のレイアウトは、搬入・運搬の分析を行い、入出荷の規模によってどのようにするのか設計します。そしてその
レイアウトを元に全体作業の計画を作成します。次に作業の細部について計画します。以下の図は物流センター内のレイアウトです。

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ピッキングエリア、ストックエリアについては、出荷個数や頻度をABC分析をして、Aランク品、Bランク品、Cランク品に分割して保管を行います。Aランク品は、順にピッキングできるように「連続型レイアウト」で保管します。Bランク品は商品グループ別、もしくは得意先別に「グループ別レイアウト」で保管します。Cランク品はメーカー別に「固定レイアウト」で保管します。

このように商品回転率によって、保管場所を変えることは、、「保管の原則」の一つです。Cランク品は、一番商品回転率の低いランク
品で、メーカー別に置き場を決めて、固定レイアウトにします。Bランク品は、その特性によって商品をグループ別に保管します。
得意先(納入先)別や商品のカテゴリ別にグループ分けして保管します。グループ分けは、商品の形状、重量、類似性などいろいろあ
ります。Aランク品は、連続型レイアウトにして、順番にピッキングできるように配置します。またそれぞれ、ケース単位、バラ単位、
大物(フォークリフトで集める商品)、小物(台車で集める商品)と多段階に保管して、多段階補充方式を採用すると、センター内での入庫作業、補充作業、ピッキング作業が劇的に効率化されます。


2.保管レイアウトの5原則

 

ピッキング作業を効率化するには、ピッキングの頻度とピッキングの荷姿で商品を区別して保管することが必要です。これ以外にも、包装副資材の保管場所も決めなければなりません。以下に「商品保管の5原則」を示します。

原則1:通路に面して保管する。
原則2:先入れ、先出しができるように工夫する。
原則3:高積みをする。
原則4:商品回転率の変化によって保管場所を変える。
原則5:高回転商品は補充とピッキングの通路を分ける。

変化のスピードが激しく、多品種少量の物流が要求される現在の物流では、常にピッキング作業の効率が最高に維持できるように、この保管の原則に従って、レイアウトをメンテナンスすることが必要です。


3.デッドストックは毎月処分する

 

一ヶ月間の不動アイテムについては、デッドストックとして毎月処分をすることを推奨します。不動のアイテムが多いと、ピッキングでの探す時間、歩く時間が増加する諸悪の根源となります。どれだけの期間不動であればデッドストックとして処分するかという問題については一旦置いておいて、1ヶ月動いていないアイテムについては、毎月リストアップし、対策を検討する必要があります。一ヵ月動きが無ければ、Cランク品エリアに移動、3ヶ月動きがなければ補充倉庫へ移動させるか、もしくは廃棄処分、といった具合に決められた期間動きのない商品については、予め対応を決めておくことが理想です。

また、商品の回転率が変わったらそれに応じて保管場所をメンテナンスすることも重要です。3ヶ月に一度は商品の回転率を確認し、保管レイアウトの見直しを行いましょう。保管場所を変えると、その商品の所在を示す棚札ラベルを貼り変えなければなりません。またピッキング・リストの商品アイテムの場所を示すロケーションNOが変わるので、物流システムのマスタもメンテナンスしなければなりません。


4.U型、I型、L型レイアウト

 

以下の図には、前述の「商品保管の5原則」に基づくU型、I型、L型の基本的なレイアウトを示します。

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U字型保管の特徴は、入・出荷のサイクルタイムの節約が可能なことです。周辺装置が固まっているので保全もしやすく、監視もしやすいです。また入荷担当者と出荷担当者がお互いの作業が見え、場所も近いので、シフトの変更も流動的に行える点がメリットです。デメリットとしては、入庫・出庫、入荷・出荷の場所が近いため、作業が整理しにくいという点が上げられます。

I字型保管の特徴は、作業の流れ、モノの流れがシンプルであることです。入と出が明確に区別できます。ただし、入荷エリアと出荷エリアの距離が遠いので、それぞれに固定で人手が必要となるので、作業員の節約が難しくなります。

L字型保管の特徴は、基本的にはI字型保管と同じです。ただし、このレイアウトは物流センターの制約などの理由からこのようにせざるを得ない場合にのみ用いられます。


5.棚レイアウトの細部設計

 

化粧品などの小物の場合は、バラ単位保管による紛失防止のため、、中箱で保管することがあります。この場合は、以下図のように、最上段にメーカー箱を置き、中段以下の中箱棚の商品補充ができるように工夫すると、作業効率をあげることができます。

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バラ単位で保管する商品は、下図のような傾斜ラックを用います。食品、日用雑貨の卸売業などは、小売店の発注がバラ単位になっているため、バラ単位保管が絶対条件になります。

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値付けなどの流通加工の割合が増大するにつれて、これに用いるラベル、包装材、包装副資材も整理して保管しなければなりません。これらの保管は、下図のように、人間が作業しやすい高さに単品を置き、その上と下は中箱にして補充用の商品を保管するようにします。

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このように棚レイアウトの細部設計には、これまでに確立された作業能率をあげるノウハウを知識として集めて、それを活用するようにしましょう。

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