3PL事業者向け倉庫管理システムの選び方・比較基準・トレンド・成功事例を解説！｜オープンソースの倉庫管理システム(WMS)【インターストック】

3PL事業者向け倉庫管理システムの選び方・比較基準・トレンド・成功事例を解説！

 

物流業界において3PL（サードパーティーロジスティクス）事業者が競争力を維持するには、効率的な倉庫管理システム（WMS）の導入が不可欠です。本記事では、3PL事業者に最適なWMSの選定基準やトレンド、成功事例を詳しく解説します。3PL事業者の悩みはなんといっても、複数の荷主によって物流オペレーションが異なり、作業が不効率になってしまう点です。本稿では、複数の荷主の要望に応えながら業務効率化を図るための最適なWMS選びをサポートします。

2025年5月1日　　執筆：東　聖也（ひがし　まさや）

１．3PL業務でのWMS(倉庫管理システム)の役割

3PL事業者にとって、WMSは単なる倉庫管理や在庫管理ツールではなく、ビジネスの中核を支える基幹システムです。複数荷主の多様なニーズに対応しながら、効率的な物流オペレーションを実現するために、以下の役割を果たします。

在庫管理

3PL事業者は複数荷主の商品を同時に管理するため、複雑な在庫管理が求められます。荷主によって商品の特性も違えば、在庫管理に求められる基準も様々です。大型商品もあれば、小物商品もあり、厳しい期限管理が求められる場合もあります。最新のWMSはリアルタイムでの在庫状況を把握して荷主別の在庫分析・報告機能を提供しています。また、ロケーション管理による保管効率の最適化や、賞味期限・製造ロットなどの属性管理も可能になり、棚卸業務の効率化とミス削減に貢献します。これにより在庫精度が向上し、クライアントからの信頼獲得にもつながります。

ピッキングと出荷

効率的なピッキングシステムは、出荷精度と生産性向上に直結します。最適なピッキングルートの自動生成やデジタルピッキング指示によるペーパーレス化が実現可能です。バッチピッキングやゾーンピッキングなどの作業効率化手法も導入でき、検品作業の自動化によるミス防止も図れます。特に3PL事業では複数荷主の出荷ルールに対応した柔軟な出荷処理が重要であり、WMSによってこれらを効率的に管理できるようになります。

入庫と配送

入荷から配送までの一連のプロセスをWMSで効率化することで、庫内オペレーション全体の最適化が図れます。荷主から提供された入荷予定データと照合によって入荷作業の精度と速度が向上し、クロスドッキング対応による中継作業の効率化も可能になります。保管場所の自動割り当てによる最適配置や、配送指示に割り当てされた商品が入荷した際の、出荷仕分け機能、配送計画の便と連携した入荷時の仕分け機能により物流センターの複雑のオペレーションを大幅に効率化できます。配送状況のリアルタイム追跡と管理によって、クライアントへの情報提供サービスも向上します。

データ分析

データドリブン物流の時代、蓄積された物流データをいかに活用し、業務改善と意思決定支援につなげるかがWMSの重要な役割となっています。荷主別の在庫回転率や出荷パターン分析により、最適な在庫配置や人員配置が可能になります。作業効率のKPI管理とボトルネック特定によって継続的な改善活動を促進し、季節変動や需要予測を活用した人員・スペース計画で資源の最適配分が実現します。異常値検知による品質管理や、経営判断に活用できるダッシュボードの提供によって、データドリブンな経営が可能になります。

 

2025年、3PL業界におけるWMS導入の5つのトレンド

物流技術と市場環境の変化に伴い、WMSも進化を続けています。2025年に注目すべき主要トレンドを見ていきましょう。

1．デジタル化とサプライチェーンの可視化

エンドツーエンドの可視化がサプライチェーン全体の最適化に不可欠になっています。サプライチェーン全体を俯瞰するコントロールタワー機能の重要性が高まり、IoTセンサーとの連携によるリアルタイムモニタリングが標準化されつつあります。荷主やサプライヤーとのシステム連携強化により情報共有が円滑になり、デジタルツインによる倉庫オペレーションの仮想再現と最適化も進んでいます。さらにブロックチェーン技術を活用したトレーサビリティ向上により、透明性と信頼性が高まっています。これらのトレンドは3PL事業者に新たな価値提供の機会をもたらしています。

2．AIと自動化の融合による業務効率化

労働力の不足と物流効率化の要求に応えるAIと自動化の活用が加速しています。機械学習による需要予測と在庫最適化によって、荷主企業の要望と効率的な倉庫運営のバランスが取りやすくなっています。自動倉庫システム（AS/RS）との連携やAIを活用した異常検知と自動対応により、人的ミスの削減と24時間稼働が実現しています。自動搬送ロボット（AGV)による自動化も多くの企業で導入が進んでいます。音声認識技術を活用したハンズフリー作業や自律型ロボットとの連携による人員依存度の低減も進み、生産性向上と労働環境改善の両立が図られています。これらの技術導入は初期投資が必要ですが、長期的なコスト削減と品質向上をもたらしてくれます。

3．eコマースの成長と3PLの役割拡大

eコマース市場の拡大に伴い、3PL事業者の役割も変化しています。オムニチャネル対応の在庫・出荷管理がますます重要になり、実店舗とオンラインの在庫一元管理や最適配置が求められています。ラストワンマイル配送の効率化も大きな課題となり、配送時間指定や当日配送などの高度なサービス対応が必要です。返品処理の自動化と効率化も重要性を増し、返品率の高いeコマース事業者への付加価値サービスとなっています。さらには、D2C（Direct to Consumer）モデルへの対応やフルフィルメントサービスの拡充により、3PL事業者は物流だけでなく、eコマース事業者のビジネスパートナーとしての役割も担うようになっています。

4．サステイナブル物流の推進

環境負荷低減と持続可能な物流への取り組みが強化されています。配送ルート最適化によるCO2排出削減や梱包材最適化による廃棄物削減は、社会的責任を果たすだけでなく、コスト削減にも貢献します。エネルギー使用量の可視化と削減はSDGs達成にも寄与し、リサイクル・リユース管理の効率化も環境配慮型物流の一環として重要性を増しています。サステナビリティ指標の測定と報告は、荷主企業のESG経営にも貢献するサービスとなっており、WMSにもこれらの機能が求められるようになっています。環境配慮型の物流サービスは、企業イメージ向上にもつながり、競争優位性を生み出す要素となるでしょう。

5．ローコードプラットフォームによる柔軟な対応

変化する市場とクライアントニーズへの素早い対応が求められる中、ローコードWMSの採用が進んでいます。プログラミングに不慣れでもWMSのカスタマイズが可能になります。IT部門やITベンダーへの依存度が低減し、現場主導の改善が可能になります。荷主別の業務フロー構築が短期間＆低コストで可能になり、多様な要件に柔軟に対応できるようになります。さらには、既存システムとの容易な連携によりシステム間の壁が低くなり、アジャイルな業務改善サイクルの実現によって市場変化への対応力が向上します。荷主企業は今、アジリティ（俊敏性）の獲得を求めています。３PL事業者として、そのニーズにどこまで応えることができるかで、今後の競争優位性に影響します。導入期間とコストの大幅削減も実現し、中小規模の3PL事業者でも高度なWMS導入が比較的容易に可能になっています。WMSの導入によって、市場競争力の維持・向上と、荷主企業の満足度の両立を図りましょう。

 

3PL事業者が導入するWMSに求められる機能・選び方

多様な荷主企業の物流ニーズに対応する3PL事業者には、汎用的なWMSでは不十分な場合が多くあります。せっかくWMSパッケージ導入しても、小規模な一部の荷主企業でしか利用できず、中規模以上の荷主の物流ニーズには対応できないといったケースがよくあります。そうした失敗をしないように、以下のポイントに注意して最適なWMSを選びましょう。

1．スケーラビリティと拡張性

自社の事業成長や荷主企業の事業規模に合わせて柔軟に拡張できるスケーラビリティが重要です。荷主数や取扱量の増加に柔軟に対応できるシステムは、事業拡大の障壁を取り除きます。新規倉庫や拠点の追加が容易な設計は、3PL事業者のWMSにとっては重要なポイントになります。荷主によって、物量ピークのタイミングもことなりますので、処理能力に余裕があることも重要です。複数の荷主企業の繁忙期が重なって繁忙期にパフォーマンスを発揮できないといったリスクからも解放されます。また、モジュール単位での機能拡張が可能なシステムは、必要な機能だけを追加できるため、コスト効率が良くなります。さらに将来的な技術革新への対応力があれば、長期にわたって競争力を維持できるでしょう。システム選定時には、現在の規模だけでなく、5年後、10年後の事業規模を見据えた検討が重要です。

2．データの可視化と分析

意思決定を支援する高度な分析機能は、現代のWMSに不可欠な要素です。リアルタイムダッシュボードによる業務状況把握は、問題の早期発見と対応を可能にします。クライアント別のカスタムレポート作成機能は、クライアントとの信頼関係構築に役立ちます。作業効率や品質の指標管理によって継続的な改善活動の基盤が整い、予測分析による先手を打った対応が可能になります。BIツールとの連携によるデータ活用で、経営戦略立案にも貢献します。単なるオペレーション効率化だけでなく、データを活用した付加価値サービスの提供が可能になるため、競争力強化につながるでしょう。

3．クライアントの要件に応じたカスタマイズ性

多様なクライアントニーズに対応する柔軟性は、3PL事業者にとって特に重要です。クライアント別の業務フローカスタマイズが容易なシステムは、新規クライアント獲得時の障壁を下げます。独自の管理項目や属性の追加ができれば、特殊な商品特性にも対応可能です。出荷ラベルや伝票のフォーマット対応は、クライアントの要望に応えるために必要な機能です。納品先別のルール設定機能があれば、クライアントの取引先ごとの要件にも柔軟に対応できます。特殊な商品や取り扱いに対応する機能拡張も、差別化ポイントになるでしょう。カスタマイズの容易さとコストのバランスを考慮し、自社の技術リソースに見合ったシステムを選ぶことが重要です。

4．在庫精度

3PL事業の信頼性を支える高精度な在庫管理は、基本中の基本です。バーコードやRFIDによる確実な商品識別は、入出庫の正確性を高めます。ロケーション管理による誤出荷防止は、クライアント満足度維持の基盤となります。リアルタイム在庫更新によるタイムラグ解消は、在庫精度向上に不可欠です。ロット・シリアル管理による詳細な追跡機能は、特に食品や医薬品などの管理に重要であり、定期的な棚卸と差異分析機能によって在庫精度の維持・向上が可能になります。在庫精度の低下はクライアントの信頼を損なう大きな要因となるため、システム選定時には特に重視すべきポイントです。

3PL業界でのWMS導入による業務改善事例

実際の導入事例から、WMSがどのように3PL事業に貢献したかを見ていきましょう。

【事例①】双葉運輸株式会社 西風新都物流センター

双葉運輸株式会社は「お客様の想いやニーズに柔軟に対応できる汎用性の高い物流センター」を目指し、西風新都物流センターを開設しました。同センターは物流効率化法に基づく認定を受けた大型施設で、複数の外部倉庫を集約化するなど業務の効率化を図るとともに、CO2の削減（年間10t）による環境負荷の低減も進めています。4800坪の敷地に地上4階、地下1階の施設を建設し、倉庫部分は3階建てで、延べ床面積は約8800坪あります。外壁に沿うように設けられたスロープによって2階、3階部分に大型トラックの乗り入れも可能な設計となっています。全ての照明にLEDを採用し、屋上には3400枚のソーラーパネル（850kwシステム）を設置するなど環境にも配慮しています。

同社では西風新都物流センターの稼働に合わせて、県内で物流システムの開発・販売を行うオンザリンクス社の「INTER-STOCK」を導入しました。選定のポイントは豊富な導入実績と柔軟で迅速なサポートが期待できる点、さらに地理的な近さでした。

最初は1社の荷主企業の物流管理からスタートし、徐々に複数の荷主企業へ展開する方針で進めました。特殊な要件については、例えば在庫の多い順に全ロケーションを表示するカスタマイズや、複数のJANコードが存在する商品に対応する機能などを追加しました。

システム導入の結果、「誤出荷が無くなり、ロケーションのナビゲーション機能も大変便利」と現場からも高評価を得ています。入荷検品時にはハンディターミナルにロケーションが表示され、携帯プリンタより商品バーコードラベルを発行することで先入れ先出しにも対応。出荷についてもバーコードによる二重検品により誤出荷がなくなりました。

【事例②】オージー物流株式会社 医療機器物流の高度化

オージー物流株式会社は医療機器・福祉機器の物流を専門とする3PL企業として、高品質かつ高度な技術を駆使した物流サービスを提供しています。医療機器や福祉機器は非常に繊細かつ高価であり、運送中の破損・故障は人命にかかわる大問題となるため、特別な技術や知識が求められます。

同社は親会社であるオージー技研株式会社の医療機器や福祉機器の物流を支えてきた豊富な経験を持っています。当初はオージー技研の製品の保管・出荷業務を請け負う形でスタートし、その後、邑久部材センターや豆田ロジスティクスセンターなど複数の拠点へと事業を拡大してきました。

業務拡大に伴い、「物流のプロとしてさらにIT化を進め、データの一元管理、品質向上、効率化を図りたい」という課題を抱えていました。親会社が導入していたERPでは物流機能が十分でなく、トレーサビリティやロケーション管理などの必要な機能が不足していたため、物流専用のWMSの導入を決断しました。

同社はデジタルピッキングシステム(DPS)、デジタルアソートシステム(DAS)と共に、オンザリンクス社の「INTER-STOCK」を倉庫管理システムとして導入しました。ERPの導入では要件定義に数か月を要するのに対し、今回のプロジェクトでは標準機能をベースに実際の運用に合わせて調整を行うという柔軟なアプローチを採用し、導入期間の短縮とコスト削減を実現しました。

システム導入により、「今までは人に仕事がついていた。商品を知らなくてもDPSやハンディによるピッキングで誰でも作業が行えるようになったことは大きい」と現場からの評価も高く、作業効率と品質の向上を実現しています。アナログな物流からハンディターミナルによるリアルタイム在庫管理、デジタルピッキングによる効率化、デジタルアソートによる仕分け作業の高度化へと短期間で進化を遂げました。

3PL事業者におすすめの倉庫管理システム

国内で3PL事業者に適したWMSの代表例をご紹介します。

ONEsLOGI/WMS Cloudサービス（ロジスティードソリューションズ株式会社）

ONEsLOGI/WMS Cloudサービスは、3PL事業者の多様な物流ニーズに対応する包括的なクラウド型WMSです。大規模物流センターから中小規模の倉庫まで、あらゆる規模の物流施設に対応可能で、多数の導入実績を持っています。クラウドベースのサービスであるため、初期投資を抑えたスモールスタートが可能であり、利用規模に応じた段階的な拡張にも柔軟に対応できます。標準機能だけでも3PL業務に必要な機能をカバーしつつ、API連携による既存システムとの統合も容易で、基幹システムとのスムーズな連携が実現できます。特に物流KPIの可視化と分析機能が充実しており、リアルタイムの業務状況モニタリングや改善ポイントの特定に役立ちます。複数クライアントの在庫を管理する3PL事業者向けに、顧客別の在庫管理やレポーティング機能も充実しています。また、3PL事業ならではの課題である、クライアント別の業務カスタマイズにも対応しており、多様な出荷形態や特殊な在庫管理ルールにも柔軟に適応可能です。モバイル端末との連携も強化されており、スマートフォンやタブレットを活用した作業効率化を実現します。

ローコード型WMS　インターストック（オンザリンクス株式会社）

インターストックのWMSはローコードによるプログラミング不要のカスタマイズ性が特徴で、業務に合わせた柔軟なワークフロー設計が可能です。迅速な導入と短期間での効果実現が可能であり、コストパフォーマンスの高さも魅力です。特に3PLの多様なクライアント対応に最適で、成長に合わせた段階的な機能拡張ができます。現場主導の継続的な業務改善が可能であり、専門的IT知識なしでの運用ができる点も中小規模の3PL事業者にとって大きなメリットです。クライアントごとに異なる業務フローを柔軟に構築できるため、新規顧客獲得時のシステム対応もスムーズに行えます。また業務パッケージシステムでありながら、ソースとデータベースを完全公開しており、ローコードでの開発、ユーザー自身で内製化によるフルカスタマイズも可能です。導入前のＲＯＩ診断、在庫診断、導入後の内製化支援など、ベンダーに依存しないユニークなユーザー主導型のWMS導入が可能な点が大きな魅力です。

Air Logi（株式会社コマースロボティクス）

Air Logiは手軽さが魅力のクラウド型倉庫管理システムで、1,500社以上の導入実績を誇ります。特にECサイト運営者に広く利用されており、出荷件数に応じた月額制の料金体系が特徴です。初期コストを抑えられるため、中小規模の3PL事業者や新規参入企業にも導入しやすいシステムとなっています。ハンディターミナルは1台月額6,500円でレンタル可能なので、初期投資を最小限に抑えたいEC事業者や3PL企業にとって大きなメリットです。3PL倉庫プランは月額10,000円から利用でき、初期費用も35,000円（初回ショップのみ）と手頃な価格設定になっています。一方で、カスタマイズ性にも優れており、東証一部上場企業や大規模EC、欧米企業などの大規模かつ高難易度の導入実績も豊富です。運営元のコマースロボティクスは月間50,000件以上の出荷を手がける物流のプロ集団であり、実務に基づいた実践的なサポートが期待できます。導入時には、機能面や基幹システムとの連携など、各企業に合わせた最適なカスタマイズ提案が受けられるのも強みです。ECサイトとの連携も容易で、主要ECプラットフォームとの標準連携に対応しています。

カスタマイズ性に富むインターストックのローコードWMSとは？

3PL事業者が抱える「多様なクライアントニーズへの対応」という課題を解決する鍵となるのが、ローコード型WMSです。特にインターストックのローコードWMSは、3PL業務に特化した機能と柔軟性を兼ね備えています。

ローコードWMSの強み

インターストックのローコードWMSは、プログラミング知識不要で業務に最適化できる点が大きな強みです。ビジュアルインターフェースによる直感的な操作で、専門的なIT知識がなくても現場担当者が主体となってシステムを構築・改善できます。ドラッグ&ドロップでのワークフロー設計により、クライアント別の業務フローを容易に構築でき、多様な要件に柔軟に対応可能です。現場スタッフ自身による改善が可能なため、変化する業務ニーズに即座に対応でき、外部ベンダーへの依頼による時間とコストのロスがありません。システム変更のスピードと柔軟性により、クライアントからの新たな要望にも迅速に対応でき、サービス品質の向上と差別化につながります。特に3PL事業者のように多様なクライアントを抱える企業では、この柔軟性が大きな競争優位性をもたらします。

ローコードWMSを3PL事業者が導入する流れ

インターストックのローコードWMSは、スムーズな導入プロセスと段階的な展開が可能です。まずROI分析や在庫分析による現状分析と要件定義フェーズでは、現行業務フローの可視化とクライアント別の要件整理、改善ポイントの特定を行います。この段階で業務の無駄や非効率なプロセスを洗い出し、システム化による効果を最大化する準備をします。次のシステム設計フェーズでは、独自の物流ＤＸ戦略作成ワークシートを用いた基本機能の選定とカスタマイズ、クライアント別業務フローの設計、既存システムとの連携方法の決定を行います。ローコード環境により、設計から実装までの期間が大幅に短縮されるのが特徴です。

導入は段階的に行い、優先度の高い機能やプロセスから導入します。試験運用と検証を通じて実際の業務での効果を確認し、フィードバックに基づく調整を実施します。最後に全面展開と継続的改善フェーズに移行し、全プロセスへの展開と定期的な効果測定、新たなニーズに応じた機能追加を行います。ローコード環境では、この継続的改善サイクルを現場主導で回せることが大きなメリットです。従来のWMSのように、改善のたびに専門業者に依頼する必要がなく、俊敏な業務改善が可能になります。

 

インターストックのサポート体制

インターストックは導入から運用までをトータルでサポートする体制を整えています。業界知識を持つコンサルタントによる導入支援では、単なるシステム導入ではなく、独自の物流ＤＸ戦略ワークシートを用いた業務改善の観点からの最適化提案も行われます。また導入前にＲＯＩ分析や在庫分析を実施し、WMS導入の効果を定量化し、導入後も効果をモニタリングする仕組みを提供しています。さらには、ＩＴスタッフ向けのＷＭＳ内製化支援の実践的なトレーニングにより、システム活用の自走化が図られ、導入後の継続的な最適化支援によって、長期的な効果の最大化が実現します。社員の半数がロジスティクス認定資格を保有しており、3PL事業者特有の課題に精通したサポートチームが、業界知識を活かした実践的なアドバイスを提供し、システム導入の成功確率を高めています。

 

まとめ

3PL事業者が成長し続けるためには、多様な荷主企業のニーズに柔軟に対応できるWMSの選定が重要です。特に、複数荷主の要件に対応できる柔軟なカスタマイズ性や、業務効率化と人的ミス削減による生産性向上が重要なポイントとなります。データ分析による継続的な業務改善や、将来のトレンドと技術革新に対応できる拡張性も、長期的な競争力維持のために欠かせません。

インターストックのようなローコード型WMSは、IT専門知識がなくても現場主導で最適化できる点が大きな強みです。実際の導入事例からもわかるように、適切なWMSの選択と活用により、3PL事業の効率化と差別化が可能になります。WMSの選定においては、現在の課題解決だけでなく、将来の成長を見据えたシステム選びが重要です。自社の事業規模やクライアント特性、成長戦略に合ったシステムを選ぶことで、長期的な競争力強化につながるでしょう。

貴社の3PL事業に最適なWMSについて、より詳しい情報や個別相談をご希望の方は、ぜひインターストックの製品ページをご覧いただくか、デモ・相談のお申し込みをご検討ください。また、さらに具体的な導入事例も参考になるでしょう。WMSの導入は単なるシステム刷新ではなく、ビジネスモデルの変革につながる重要な投資です。慎重かつ戦略的な選定を通じて、物流業務の効率化と新たな付加価値創出を実現してください。